ゲームタイトル
【ドラゴンクエストモンスターズ2
  〜マルタの不思議の鍵】

2002.1/11より 毎月11日更新?

written by . butyo

*前回までのあらすじ:部長は店舗大会に出場。初の対戦に挑戦する。そいで小学生二人相手に2回戦を勝ち上がり、準決勝に進出したのだった!





第9話 「戦いの決着は…」
(掲載日:2002.11/3)


ドラゴンクエストモンスターズ2
マルタのふしぎな鍵 スーパーバトルトーナメント

3/30〜4/1 炎の格闘場 in TOKYO GAME SHOW2001 SPRING
◆4月中旬〜5月下旬 全国各地で店舗予選開催
5/26 大阪地区大会 OMMビル
5/27 名古屋地区大会 電気文化会館 でんきの科学館
6/10 東京地区大会 東京ファッションタウン西館 TFTホール
6/10 全国決勝大会 東京ファッションタウン西館 TFTホール



 前回の前書きは、色々と批判を受けました。メールももらいました。人を不快にさせるような配慮の足りない妄想文章を書いて申し訳ありませんでした。でも言い訳すると、あれは半分ギャグのつもりでした。一見、普通の事を書いているようで、途中から「あ、こいつ、おかしいや」と思わせて、「みんなが間違ってる、俺だけが・・・」のくだりで半分ギャグの妄想だと判断していただけると思っていました。しかし、肯定する方も否定する方も、皆さんマジメに受け取っておられて、失敗でした。しかも、先日のテロで身近な方がお亡くなりになるという事件もあり、自分の浅はかさを思い知った次第です。そういうわけで、前回のことは忘れて続きを読んでいただけると、嬉しく思うぜッ!







 店舗大会開催日、2001年5月5日(土)・・・



 部長の3回戦の相手は、2回戦で帽子の男を破ったばらもす3さんだった!


帽子の男

(欠席)

ばらもす3さん

Y・Nさん

S・Yさん

M・Iさん

眼光の鋭い子供

部長

K・Uさん

(欠席)

H・Aさん

R・Yさん

社長風の子供

K・Tさん

A・Yさん

S・Mさん
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 ばらもす3さんはパッと見たところ20歳前後。年齢的にネットを活用している上級者であることはほぼ間違いない。この試合はマダンテ黒い霧使いとの初の対戦になるだろう。俺の対策パーティーは通用するのか・・・。

 小中学生より上の年齢の参加者3人の試合は、ここで全て終わる。小中学生の中に隠れた実力者がいない限り、この試合が事実上の決勝戦かもしれない。


 ばらもす3さんは帽子の男に勝利し、自信に満ち溢れた表情をしていた。



 しかし、俺は速報のみんなの期待を背負っている!!


  部長 「勝つぜぇえええ!!!」

 ばらもす3 「ふっふっふっ。」



 フリーター 「ついにはじまるな。」

  任天堂  「しかし、こんなに引っ張ることになるとは。」

  医学部  「まぁ、とにかく・・・」






試合開始!




[部長]
ダークドレアム
ダークホーン
キングスライム
VS

[ばらもす3]
バラモス
わたぼう
キングスライム



  部長 「うぐっ!!このモンスターはッ!」


 キングスライム!!!キングスライムはメタル化しやすい。これまでの対戦相手が持たせていたグランスライムとは意味が違う。

 わたぼう・キングスライムはメタル化していることは間違いないな。バラモス?なぜ、バラモス?バラモスは記憶にないが、メタル化できたっけか?

 この時点で確信した。この知識レベルなら相手は黒い霧・マダンテを使ってくる。(当時は上級者のほとんどが黒い霧・マダンテ使いだったため)


 パーティ構成は近いレベルだ。自分もはじめはダークホーンの代わりに会心率3モンスターを入れる予定だったことを考えればなおさらだ。会心率3モンスターが入れられなかった自分の方が負けているかもしれない。

 *当時は発売から2ヶ月弱で会心率3モンスターで固めるなんてことは難しかった。事実、地区全国でも会心率3で固めてきた人はわずかだった。時間との戦いでもあったのである。


 しかーし!特技構成を見てみよう。


順番123
種族ダークドレアムダークホーンキングスライム
名前サッカーぶサッカーぶサッカーぶ
耐性メタル化限界強化メタル化
性格はてんこうはてんこうせっきょくてき
やる気たぶん255
HP999998999
攻撃力999997998
野生0
その他できるだけMAX
特技ザオリクザオリクザオリク
 ベホマズンベホマズンベホマズン
 みかわしきゃくベホマみかわしきゃく
 大防御大防御大防御
 めいそういてつくはどうめいそう
 さみだれぎりさみだれぎりさみだれぎり
 えだはらいばくれつけんまじんぎり
 スライムたたきマヒ攻撃バイキルト



 こちらは、スライムたたき+えだはらい所持。相手にはわたぼうとキングスライムがいる。これは有利に働くだろうな。

 耐性と会心率の兼ね合いで、できればスライム系・植物系のどちらかは入れたいところだ。自分もスライム系を入れていた。(えだはらい所持者>スライムたたき所持者、及び、わたぼうを作るのが面倒なのでスライム系にしていた)



  部長 「行くぞ・・・・」


 1ターン目、ドレアムは色々(みかわし)、ダークホーンはガンガン、キンスラは色々(ドレアムにバイキルト)を選択!ついに戦いが始まった。



 バキッ!

 ドルルラゥァ!!

 ジュビッ!

 ババババ・・・・!!

 ギョン!ギョン!ギョン!ギョン!

 プピリリィイ!!

 (手抜き)



 ばらもす3 「ふぅ・・・。」

  部長 「乗り切った・・・」


 1ターン目はほぼ何事もなく終了!(だったと思う)
 こちらはバイキルト状態の系統斬りドレアムが準備万端!!
 さぁ、行け!2ターン目だ!!



現在の状態(白:元気/緑:ピンチ/赤:死亡)
部長ばらもす3



 いきなり☆キマッタァ!!!

 気合・バイキルト・系統斬りッ!!!


 3ターン・4ターン・5ターン・・・・・


 バイキル系統斬りで一方的にジャブを打ち続ける!!
 敵は回復と解除で手一杯だ!


  部長 「ハハハハ・・!!俺の勝利も時間の問題だなッ!」

 ばらもす3 「うぬぬぬぬ・・・・」


 この状況を打破すべく、ばらもす3さんが動いた!


  

 ばらもす3 「黒い霧・発動!!」

  部長 「来たか・・・!」


 こちらはバイキルト・みかわし状態が解除され、丸裸の状態にッ!強化した分、損した。

 ばらもす3さんの単発黒い霧の狙いは、バイキルトを封じることだと思われる。毎ターンのようにわたぼうとキングスライムが死亡する状況では勝ち目がないと判断したのか・・。黒い霧を出して相手のターンは終わった。


  部長 「次はマダンテだな・・・」


 HPの状態は向こうの方が有利。相手はできるだけ早くこちらの数を減らしたいはずだ。間違いなくマダンテが来るだろう。ここは落ち着いてコマンド入力しなければ、・・・やられる!!


 ええと、今の状態は・・・・。

現在の状態(白:元気/緑:ピンチ/赤:死亡)
部長ばらもす3



 全員健在だが、一番HPが低いのはキングスライムだった。次に低いのはダークホーン。また、黒い霧状態といえば、みかわしきゃくだが、ダークホーンにはみかわしきゃくは持たせていない。次のコマンドが決まった。


 ドレアム:色々(みかわしきゃく)
 ダークホーン:ガンガン
 キングスライム:命(大防御)


 うまくいけば、マダンテを大防御して、みかわし状態で有利になれる。仮にダークホーンがマダンテ前に「特技使うな」でダメージを受けてマダンテをくらったとしても、みかわしきゃく所持モンスター2匹が生き残る。相手はMP0の廃品を含む、丸裸のモンスター3匹・・・。


 次のターン、相手がマダンテを出せば勝てる。


 ばらもす3 「いくぜぇええええ!!!」

  部長 「・・・・(よし来い!)」


 次のターン!


  


 なんと、いきなり、こちらのダークホーンが、単体全力攻撃!
 敵のわたぼうを葬った。


 ばらもす3 「あああああああああああああ!!!!!」

 ばらもす3さんが(マジで)叫んだ!


  部長 「ふ〜ん」

 ここで叫んではいけない。何が起こったか相手にばれてしまう。


 次に、相手の2匹が「特技使うな」でダークホーンに通常攻撃してきた。ダークホーンは大ダメージ状態。これは仕方ない。

 ドレアムはみかわしきゃくを始め、キングスライムは大防御してじっとしていた。マダンテをかっこよく大防御するところも見たかったが、まぁ、結果オーライ。黒い霧マダンテ発動側は丸裸になる危険を冒しているわけだから、こうなっても文句は言えまい。

 相手が叫んだことから、わたぼうがマダンテ持ちだったこともわかった。あとはみかわし状態でタコ殴りだぁ!


現在の状態(白:元気/緑:ピンチ/赤:死亡)
部長ばらもす3


 次のターン、向こうの2匹の攻撃でダークホーン轟沈!!

 しかし、キングスライムはみかわし状態となり、、2対2でこちらはみかわし状態、圧倒的に有利になった。

 この時点で勝利を確信した。


  部長 「オラオラァ〜!!!!」


 しかし、ばらもす3さんは、もうひとつの切り札を隠し持っていた。


現在の状態(白:元気/緑:ピンチ/赤:死亡)
部長ばらもす3



 受け流し!!!!


  部長 「なにぃいいいいい!!!」

 ばらもす3 「どうだぁああ!!!」


 次のターン、ばらもす3さんは残り2匹に受け流しをさせていた。
 こちらの攻撃は60%がはね返ってきた。

 しかし、冷静に考えてみれば、受け流されてもこちらはみかわし状態。普通に殴りあうのとそう変わるわけでもない。確率的にはまだこちらが圧倒的に有利。瞬時にそう判断して、以後迷わずガンガンいこうぜを選択し続けた。


 一方的に打撃攻撃をし続けるッ!!



 バゴーン!!!

 どりゃあああああン!!

 カキィーン!!

 スルッ!

 ぶわりしゃああ!!!!

 ドリャリャリャ!!!



 受け流されても、こちらはバンバンかわす!
 それに対して相手はどんどんダメージが蓄積していく。

 それでも、もう受け流し体勢を崩す気はないらしい。
 ばらもす3さんは運を天に任せたという表情で、ひたすら受け流しを続けた。


  


 やばい受け流された!・・・・しかし、ミス!ひらりと身をかわした!!


  部長 「ふぅ・・・!」

 背筋が凍ったが、確率的にはこちらが上回っている。運が悪くない限り勝てる!


  


 そしてついにきたぁああ!!全力爆裂!

 これで勝負が決まる。


 1回受け流されるも、こちらは身をかわし、あとは敵に命中!止めを刺した!!


現在の状態(白:元気/緑:ピンチ/赤:死亡)
部長ばらもす3



  部長 「勝ったぁあああああ!!」

 ばらもす3 「がっくし!」



 試合終了。


 「ありがとうございました。」


 試合後は、まるでスポーツの試合のように、お互い礼をした。



 それにしてもすごい相手だった。色々な状況を想定して対抗策を用意している強敵だ。3対3での単発黒い霧からも、鋭い状況判断が伺える。(当時は意識して相手の特技構成を読むことはできなかったが)試合から予想されるばらもす3さんの特技構成は、こんな感じだろう。


バラモスわたぼうキングスライム
うけながしいてつくはどううけながし
くろいきりマダンテめいそう
ベホマズンベホマズンベホマズン
ザオリクザオリクザオリク
だいぼうぎょだいぼうぎょだいぼうぎょ
えだはらいばくれつけんばくれつけん
マヒこうげきさみだれぎりさみだれぎり
しっぷうづきしっぷうづきしっぷうづき


「特技使うな」主体で攻めて、チャンスになればマダンテ・黒い霧。
黒い霧状態でどうしようもなくなれば、受け流しで引きこもる。
色々以外の特技は記憶が定かでなく、ほとんどテキトーな想像。




 残るは小学生相手の決勝戦。たぶん、なんとかなるだろう。
 俺は「マダンテ・黒い霧」に勝利した。対策パーティは成功だッ!


 決着はついた。そう思った。


 しかしこの時、マダンテ黒い霧について大きな勘違いをしていたのだった。
 初めての対戦を経験したその日、初めての敗北から思い知ることになる・・・



 フリーター 「え?準決勝、勝ったの??」

  任天堂  「すげぇええええ!!」

  医学部  「いよいよ決勝だな・・・」


  部長 「ま、準決勝に比べれば楽勝だよ!」




つづく






現在までの登場人物 81人
(ノルマ100人)


今明かされる、店舗大会の真実!次回・・・
第10話「大ショック!初めての敗北」







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