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ゲームタイトル 【ドラゴンクエストモンスターズ2 〜マルタの不思議の鍵】 2002.1/11より 毎月11日更新? written by . butyo |
ホイミソさんや他の常連さんたちの活躍で、最速情報を集めつづけた速報DQM2は、発売前には間違いなくナンバーワンDQM2サイトだったと思う。体験版DQM2をイベントで実際にプレイして取材した情報を掲載していたため、情報の詳しさにおいてはゲーム雑誌以上だった。 しかし、この状態も長くは続かなかった。 2001年3月9日、「ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタの不思議の鍵 ルカの旅立ち」ついに発売・・・。自分にとって、発売前から情報を集め続けたゲームの発売には格別の思いがあった。ホイミソさんや他の常連さん達にとってもきっとそうだっただろう。 掲示板には発売日前に入手してプレイした報告が次々に書き込まれていた。自分は発売日の朝7時にコンビニで購入した。夜中の2時に手に入らないか行ってみて、まだ売れないと言われて引き返したりもした(笑) とにかく早くプレイしたかった。 発売後は掲示板に爆発的に書き込みがなされ、その時期は一日に3回くらいログ(100件)が流れた。アクセスも一日14000とか、メチャメチャだった。とにかく人が多すぎた。あの状態は異常だった。旧常連さん達は少しずつ去っていったようだ。 >DQM2情報提供掲示板過去ログ(ルカ発売後/書き込みの管理人は偽) ホームページ作成者としては、ドラクエ系サイトの立ち上げ以前からそれなりにやっていたし多少の自信もあったが、Webサイト管理人としての経験は皆無だった。 これまでやってきたホームページ運営では、掲示板に書き込んでくれた人とは全員と知り合い(?)になって、掲示板上で普通に話すのが原則だったが、速報DQM2では人数が多く、書き込み者の大半が全く知らない人、と言う状態だった。 常連さん同士が賑やかに会話しているのをぼけーと眺めながらも、掲示板管理が忙しくなって書き込んでいる暇(余裕)がなくなった。たまに書き込んだりチャットに入ったりすると、「え?速報の管理人さん!?」「初めて会って感動しました!」とか妙な反応があった。俺は一体誰なんだ、という感じだった(笑) 書き込みが増えるにつれ、どんどん掲示板が荒れ始め、その内すんごい状態になった。書き込みの多い掲示板の管理がこれだけ難しいとは思ってもみなかった。この時期だけで一般に分類されているあらゆるタイプの荒らしを見た。 始めの方はいちいち腹を立てていたが、その内、慣れてきた。HNはあまり見なくなってIP(ホスト名)のみをチェックして荒らし的な書き込みがあれば機械的に制限するようになった。偽者とかもいっぱい出た。毎回HNを変えてくるのもいれば、逆に毎回ホスト名を大幅に変えてくるのもいた(笑) 疑心暗鬼になって一時期は常連さん達の実在すらも疑った。「どこを見てもわけのわからんホスト名がいっぱい並んでる。毎回変えてくるやつもいる。みんな本当に実在するのか?全部誰かの自作自演だったりして?そうなのか!?そうだったのか!うへへへh・・・、うひゃひゃひゃはy!!!!」・・・・当時は本当に疲れた。 スキルのある荒らしより、知恵のある荒らしの方が手強い。もっと手強いのは粘着質な荒らし。しかし、やっぱり一番怖いのは本気になったスキルの高い荒らしだったりしたような気がする。 一般的に言われる通り、中学生の荒らしもキツイ。大抵の荒らしは制限や削除で対処できるはずである。制限をくぐり抜ける事ができる荒らしも普通は何回か荒らすと飽きてしまう。しかし中学生は時間的な余裕が多いためか、非常に粘り強い。 書き込みが多い掲示板の場合、最終的には荒らしの完全な対処は不可能かもしれない。もちろん掲示板の機能によっては可能かもしれないが、その場合、悪意のない人まで入場制限してしまう可能性がある。 結局、荒らしは嵐、天災だと思っておさまるまで待つしかないのだろう。 しかし、もちろん対処が難しいからと言って、インターネットが荒らし天国と言うわけではない。普通に健全なネットライフを楽しんでいる分には何の問題もないが、公序良俗に反する行動を取る人々には匿名性などないも同然らしい。 また、一歩足を踏み外せば、イスラエルのハッカーやら中華ハッカーやらがうようよする闇世界らしい(笑) プロバイダーから警告が来ようがブラックリストに載ろうが平気だという人も、悲惨な目に遭うこともあるらしい。 嘘だと思うなら株式掲示板にでも行って、その会社の悪口を書き散らしてみればいいらしい(実際にはやっちゃダメよ)。金がかかってる場合、本気で高スキルな人を怒らせることもあるので、次の日にはパソコンがぶっ壊れているかもしれないらしい。そんでイタズラ電話がひっきりなしにかかってくるらしい。 本当に本気で怒らせた場合は直接、家にやってくるかもしれないらしい。昔は住所まで調べるには金がかかったらしいが、最近は無料でも大丈夫かもしらん。日本人の住所なんて全部合わせても500メガ程度らしい。嫌な世の中になった。 健全にネットやってればK察等に相談する事もできるはずだが、自分も悪い場合は如何ともしがたい。・・・と言うわけで何事もやりすぎには注意しましょう、と未成年荒らしのために一応の警告はしておきたい。 ともかく、当時は荒らし対策に追われ、HP更新が滞りがちになった。その間にもライバルサイトの台頭は著しかった。特に「いっしょにTalk!DQM2」は速報を上回る程の勢いで発展していった。 中には速報と同様に荒らしが吹き荒れ、結局閉鎖してしまうサイトもあったが、生き残ったサイトは互いに競い合い、DQM2サイトの覇権争いは過熱していった(笑) 早急に荒らし対策をする必要があったが、これまでの自分の荒らしに対する認識は甘かった。ドラクエ系サイト立ち上げ前からの経験で、どうにかすれば荒らしは必ず常連に引き込めると信じていた。そのため、入場制限も本意ではなかった。 荒らしを動機の面で分けると、以下の3つに分類できる。 1.自分では気付かない内に荒らしと化している場合 2.サイト・管理人に恨みがあって荒らす場合 3.荒らしを楽しむために荒らす場合 1に関しては、それとなく注意を即すか、成長してネットに慣れてもらうまで待つのが良いと思う。これは仕方がない。2の場合は対処に困る。特に同テーマで広告サイトを運営したりしてて金がかかったりしている場合は粘着質に荒らしてくることもあるので注意が必要。管理人の態度が気に食わなくて荒らしてくる場合は自分に落ち度がないか考え、場合によっては謝罪しても良いと思う。基本的には何とか追っ払うか、相手が飽きるまで待つしかないだろう。 1,2の荒らしはサイトによっては全く来ない事もあるが、3の場合は全てのサイトが被害に遭う可能性があり、多くのサイトにとってはこのタイプの荒らしが一番問題になると思う。 だが、3の場合は一応、楽しむために来ているので、うまくやれば常連に引き込めるはずである。荒らされている掲示板を見て楽しむ人がいることを考えると、人が楽しめる荒らし記事を書き込みする荒らしはある種の才能があると考える事ができなくもない。それまでは一人一人説得して常連に引き入れていた。しかし、書き込みが多い場合、数が多すぎてこれは不可能だった。 DQM2掲示板の機能を麻痺させてまで、荒らしを常連に引き入れるメリットはない。そこで、ネタスレッド推奨の雑談掲示板「ネタスレ」を開設し、ここを基本的に制限しない荒らし隔離板とすることで、荒らしに対し最後の門戸を開いておくことにした。ネタスレは荒らしと分かり合えるかもしれないという最後の希望なのだ(笑) 当時はこの試みは成功するかどうかわからなかったが、現在までにかなりの数、荒らしからネタスレ常連に定着した人がいることから考えて大成功だったと思いたい。 また、過去ログによると、当時の荒らしの殺到は2ちゃんねるからの人材の流入が遠因だとされているが、これは、どらやんさんやメタルボーンさんを始めとする2ちゃんねる出身と思われる素晴らしい常連さん達が高レベルな書き込みをしてくれたことを考えると、一概に悪い事だとは言えない。 この時期には、いるかさん、yamato(やまと)さん、とととさん、スラきちさん、ロッキーさん、光鈴さん、スラぼうさん、rukaさん、totoさん、洪熙官さん、グレンさん、吹雪 蘭さん、アブラアゲさん、輪多望さん、坂崎 幸之助さん、禿村 有佑 さん、HIROさん、Phyrexianさん、ナマサ・Tさん、TOKIさん、時雨さん、メガロマンさん、G-EMAさん、けいさん、蘭提督さん、大僧正さん、時人さん、めけめけさん、など色々な方が常連となって書き込んでくれた。 書き込みを始めた、大ドラさん、蘭提督さん、G-EMAさん、時人さん、どらやんさん、達がDQM2板の救世主なった。彼等の書き込みが、殺伐とした雰囲気ながら秩序をもたらし、しばらくして板が落ち着き始め、新しい常連さん達が定着した。 荒らしが多い反面、常連のレベルは最も高かった。のひゃさんによるわたぼうの配合法の発見、攻略会議室のスレッドによる詩人狩りの方法の開発、情報交換板における大ドラさん、蘭提督さんらによるメタル化方法の研究など、常連さん達による速報の攻略情報は抜きん出ていたように思う。 また、2001年4月22日、GB3日記からの常連の大ドラさんが、「DQ完全攻略」を立ち上げてからは「速報完全組」という、チーム名(?)までできあがり、活動が対戦研究にシフトしていった。 |