ゲームタイトル
【ドラゴンクエストモンスターズ2
  〜マルタの不思議の鍵】

2002.1/11より 毎月11日更新

written by . butyo

*前回までのあらすじ:GB3日記で出会ったホイミソさんが、とんでもない発売前DQM2を投稿してくれた。部長はこの情報を公開するサイトの立ち上げを決意した。あと今回、ついに締め切りをオーバーしてしまった。本当に申し訳ない。お詫びに新型MSを100体ほど開発いたしました。いつも前日に書くから次回更新日に影響はないけどヤバイ兆候、19日遅れで掲載da!





第3話 「速報誕生」
(掲載日:2002.3/30)







2000年12月26日投稿のホイミソさんのDQM2情報は、発売日2001年3月20日(後に3月9日に変更)のゲームソフトの情報としては、あり得ないほど詳しいものだった。

ストーリー、新システム、特技・アイテム・配合情報、全系統の魔物の数、など、これらの情報は、ネット上はもちろん、ファミ通、Vジャンプにも載っていない。全てホイミソさんがジャンプフェスタで体験版DQM2をひたすら何度もプレイして集めた情報だった。


この情報を受け取った時はとにかく驚いた。こんな情報を自分だけが独占していいのか!?いいはずがない!ホイミソさんからの要望もあり、すぐにこの情報を公開するサイトを製作する事になった。2001年元旦公開を目標に掲示板でホイミソさんと相談しながら製作を進め、2001年1月11日、ついにサイトの公開に至った。


 >GB3掲示板過去ログ(速報立ち上げ時)


サイトの名前は「速報!DQモンスターズ2」、これ以上にぴったりな名前はないと思う。また、公開する記事は、投稿メールのsubject、送受信の日時、内容を全てそのままの形で掲載することにした。投稿者が調べた情報をより正確に伝えるためで、このスタイルは開設当時から今でも変えていない。

滑り出しは上々で、ホイミソさんの情報の詳しさに大きな反響があった。他にDQM2関連サイトがほとんどなかった事もあって、掲示板は盛況し、どんどん人が集まりだした。


 >情報提供板過去ログ(速報立ち上げ時)


初期の常連さんはホイミソさん、うえーんBros.さん、アキコさん、ネコトマトさん、へっぴりさん、などGB3日記からのお客さんが中心となった。新たに常連さんに加わったのは、teiruさん、邪月さん、Naoさん、ゆへちんさん、Yojiさん、のひゃさん、ピエールさん、たわーさん、本多さん、ユウシャマンさん、Ryotaさん、デイズさん・・・、HP作成者の方が多かったように思う。

中でものひゃさんは馴染み深いのではないだろうか?語尾にメロンを付ける口調もさることながら、才能あふれる画像投稿者かつ、最強のキリバンゲッターでもあり、「誰が何と言おうと俺はキリバンを取り続けます」という名言は印象深い。また、DQM2情報においても、発売前に店頭ポスターから配合情報を送ってくれたり、わたぼうの配合方法を初めて発見するなど功績も多い。


ともかく、速報誕生からDQM2発売までは順調だった。


何か雑誌で新情報が出るたびに、常連さんたちが情報を持ち寄って、掲示板に書き込んだ。その都度、和気藹々と話し合い、発売が楽しみになったものだ・・・。

もちろんイベントでの体験版のプレイも継続した。ジャンプフェスタの他にも「第13回次世代ワールドホビーフェア」という、東京・福岡・大阪・名古屋の4会場で行われた小学館系のイベントでDQM2体験版をプレイする事ができ、これにはホイミソさんだけでなく、自分も参加した。

2001年1月28日(日曜日)大阪ドーム、曇り時々雨。風邪で高熱と頭痛を抱えながらのDQM2体験版の取材を敢行したあの思い出は忘れられない。「部長さんは強制参加ですよ〜」というホイミソさんの一言で、それほどゲーム好きでもなかった自分が、イベントにまで参加してDQM2体験版をプレイすることになるとは夢にも思わなかった。


DQM2発売に向けて、速報の活動以外にも、中古屋で前作テリーのソフト(2本目)を買ってプレイし直してDQM2の予習をし、ついでに白黒のゲームボーイポケットを購入して通信の練習もしておく事にした。

テリー2本目の購入は「わたぼう」の入手も目的の一つだった。テリーでは「ダークドレアム」の配合に「わたぼう」を使用しなければならないが、昔、新品で買ってプレイした時に「ダークドレアム」まで作って図鑑をコンプした記憶があったので、「わたぼう」のデータはないはず。おそらくDQM2の配合に「わたぼう」が必要になってくるだろうと予想していたため、念のために用意しておくことにしたのだった。

しかし、これは用意する必要はなかった。2本目を買ってクリアしてから気付いたが、1本目のほうに「ダークドレアム」も「わたぼう」もいた。おかしい!そう思って調べたが、「わたぼう」のマスター名が自分の名前ではなかった。

それを見て思い出したが、その「わたぼう」は、発売当時、友達の弟からバラモスかなにかと交換で入手した(だまし取った)「わたぼう」だった。(ゲームボーイ本体は二つとも友達のを使用)そう言えばその時も2作目で必要になるかもしれないと、必死に交渉して入手した覚えがある。先見の明があると言うか何と言うか、「よくやるわ、昔の自分」と思った。

「わたぼう」は不要だったが、とりあえず、配合の基本を思い出すとともに、通信の練習、メタル化、詩人狩りなどを実践して、モンスターズの勘を取り戻すことができた。これによりDQM2発売後もスムーズにゲームをプレイすることができた。GB2個目、テリー2本目を買って大成功だったと言えるだろう。


また、発売日までに速報以外のサイトの更新もまとめて行った。その一つ、DQ7倶楽部では、「第4回最強勇者決定戦(2001.3/1)」を実施した。

この最強勇者決定戦と言う企画は、自作のRPG風自動対戦プログラムに、HP・攻撃力・守備力・すばやさ・運のよさを合計が200になるよう数値を振り分けたキャラクターを投稿してもらい、投稿キャラをある日時にトーナメントで対戦させると言うもの。

一人につき一つ、効果の違う必殺呪文をもたせることも出来るが、優勝したのは「ラッキーパンチ」という効果の呪文を採用した、うえーんBros.さん投稿のキャラクターだった。

詳しい説明は省くが、この呪文は利用の仕方によっては、ゲームバランスを崩すほどの威力を持つ。実際、うえーんBros.さんのキャラクター(合計200)は魔王(合計1000)とタイマンで互角に戦う事ができるという、凄まじい強さを持っていた。

製作者の自分としては、プログラムの穴を突かれたということになる。第2回大会でもマイナス数値というルールの穴を突かれたこともあり、製作者としては未熟さを露呈しまくっているが、最強勇者決定戦を通じて「本気で勝つにはプログラムのバランスの悪い部分を的確に利用しなければならない」という教訓を得たのは良かった。


そうこうしている内に、発売日までにはDQM2サイトが少しずつ出揃い始め、登録式リンクのリンク登録も増えていった。中には「Kira's Quest徹底攻略広場」のようなビックサイトからのリンク登録もあり、また、最強のライバルサイト「いっしょにTalk! DQM2」の名前もあった・・・。


ホイミソさんの情報や、常連さんの投稿のお陰で、発売前のネット上のDQM2情報は常に速報が最速だった。情報の詳しさにおいては、ファミ通、Vジャンプなどの雑誌メディアの追随すら許さなかった。


『Yeahーー!! 速報は無敵だぜッ!!』


当時は本当に楽しかった。新しい情報は漏らさずチェックし、毎日本気で更新していた。しかし、この状況も長くは続かなかった・・・。





つづく






現在までの登場人物 39人
(ノルマ100人に向けて順調☆インチキ臭い登場の仕方だけど)


次回は発売日当時の異常な人口過密状態!
第4話「○R○S○」







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