へっぽこ勇者ご一行。ついに来ましたエジンベア!
早速入ってみようとするも、
「ここは由緒正しきエジンベアのお城。田舎者は帰れ帰れ!」
ってなかんじで、外からの旅行者を何人たりとも入れようとしない。
まわりの塀を乗り越えられないか探ってみたが、隙間も隙もありゃしない。
み:何なんだよあいつは!人をバカにしやがって!
こ:あの門番がいる限り、城には入れそうにないな。
だ:やっぱり、「消え去り草」とかいうのがないと入れないのかなあ。
か:じゃあ、持ってきましょう。
だ:でもどうやって?ランシールに売ってたみたいだけど、かいものはできないよ。
か:そうじゃなくて、モンスターからもらうんです。
み:でもよぉ、誰が持ってるかわかるのか?
か:えーと、ちょっと待って下さい。・・・わかりました。まほうおばばですね。
こ:何だ、その本は?
か:モンスター百科事典です。いろいろ載ってますよ。
だ:何で、そんなもの持ってるの?
か:秘密です。
消え去り草を手に入れるために魔女狩りをすることにした一行。
さっき爆弾岩のいた大陸に戻り、狩りを開始。
@@@@@数日後@@@@@
み:だぁぁぁぁぁ!ぜんっぜん、落とさねえぞー!
か:おかしいですねえ。確かにこの本には持っているって書いてあるんですけど。
こ:まがい物なんじゃないのか?その本。
だ:あ〜あ、盗賊がいてくれれば少しは楽になったんだろうけど。
かといって、今更みっちゃんに悟りを閉じてもらうわけにもいかないし。
み:・・・ふっふっふっ。
か:どうしたの?ねじでもゆるんだ?
み:違うわ!・・・どうやらオレの秘策を実行に移すときが来たようだな。
だ:ひ、秘策?何それ?
み:かん!お前もうベホマ覚えてるな?
か:え?ええ。
み:よし、ならおまえ、盗賊に転職しろ。
か:えぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!?
こ:おいおい、いきなり何を言い出すんだ。
み:いーや、転職しろ。お前は盗賊が絶対合ってる。
みんなも見ただろ?こいつが盗賊でもないのに何度も敵の宝物を持ってきたの。
だ:そ、それは、まあ。
み:オレの見立てではかんは盗賊になる才能を持ってる。
何度も2人きりで行動して、じっくり観察したからわかる。
こ:そうか、だから何かある度にかんぱんを連れていっていたのか。
言ってみれば適正審査、と言うわけだな。
み:そのとぉり!
か:・・・ひっどーい!いっつも私を誘うから、私に気があると思ってたのにー!
そんな理由で私を誘ってたなんて!
だ:・・・え?
み:ちょっと待て!お前、何言ってるんだ?そんなわけないだろ!
か:じゃあ、私とは遊びだったっていうの?
み:だー!もう、わけのわかんねぇこと言ってんじゃねぇよ!
おら、さっさとダーマに行くぞ!ルーラ!
・・・てなわけで消え去り草獲得の最終手段として、かんぱんが盗賊に転職。
再び狩猟場に戻り、狩りを続けるご一行。
@@@@@さらに数日後@@@@@
だ:・・・・・・。
こ:・・・・・・。
み:・・・・・・。
か:・・・・・・あったーーー!
み:見つけたのか?
か:ええ、間違いありません!これが消え去り草です!
だ:よし、早速エジンベアに行こうよ!
何か気分が殺伐となってきていたご一行、草を見て一気に気分はハイテンション。
早速ルーラでエジンベアへ。
門:またお前達か?いい加減にしないと・・・
だ:はい、これどうぞ。
門:こ、これは消え去り草!これをくれるというのか?
か:ええ、そのかわりと言っては何ですが、お城に入れていただけませんか?
門:おお、いいともいいとも!・・・ぐふふ、これで・・・。
み:(げ、こいつ変な顔してやがる。気持ち悪り〜)
ついに来た、ついに入れましたよエジンベア城。
早速パーティーは情報収集Tとお宝強奪Tに別れて行動開始。
情報収集Tは乾きの壺の在処を聞くために王のもとへ。
王:おお、そなたらが噂の田舎者か。なるほど、田舎臭いのう。
だ:は、はあ。(もう、あったまくるなあ)
こ:(みそぱんを連れてこなくてよかったな)
だ:ところで王様、我々は乾きの壺を頂に参ったのですが。
噂ではこの城にあるということ。何かご存じではありませんか?
王:ふむ、乾きの壺とな。・・・もしかしたら、地下室の宝の事かな。
こ:地下室の宝?
王:この城の地下室に3つの岩を転がすパズルがあってな。それを解くと宝が手にはいるという噂じゃ。
誰もそのパズルを解いたことがないので、噂に過ぎぬがな。
ワシは田舎者に対しても心が広い。もし宝を手に入れたら勝手に持っていってよいぞ。
だ:はあ、ありがとうございます。(みっちゃんじゃないけど、この人殴ってやりたいな)
2人は早々に王の前から退散し、地下室へ。そこには王の言ったパズルが。
こ:これがパズルか。・・・もっとすごいものかと思ったら、大したことはないな。
だ:え?こーちゃん、これわかったの?
こ:まだわからないが、すぐにわかるだろう。ジパングで昔はやった「騒庫盤」に似ている。
だ:「ソウコバン」?
こ:ああ、倉庫に収穫した米をしまうときに、効率よく米俵をしまわないと米が入りきらない。
その方法を考えていた役人達が思いつき、広まっていった遊びだ。・・・よし、わかったぞ。手伝ってくれ。
岩を転がすこと数刻、見事に2人はパズルを解き、乾きの壺を入手。
だ:さて、壺も手に入れたし、お宝Tと合流して帰ろうか。
こ:そうだな。・・・ん?あの声は何だ?
だ:声?どれどれ・・・。
どっかーん!
?:お、おのれ無礼な!王に手を上げるとは!
?:何言ってやがるんだ!そっちの方が無礼だろうが!
?:うぬぬ、ゆるせん!衛兵、早くこの者達を引っ捕らえろ!
?:ばーか、てめぇらなんかに捕まってたまるかってんだ!おいかん、逃げるぞ!
?:了解ですわ!
こ:・・・どうやらあの2人、会いに行ってしまったらしいな。
だ:みたいだね。私たちもさっさと外に出て逃げる準備しておこう。
こ:そうだな。
何となく予想できたとおり、エジンベアをあわてて脱出した4人。
エジンベアにはもう来られないね。もう来ないけど。
乾きの壺を入手し、次に目指すは最後のカギの眠る浅瀬。でも、どこにあるんだろう?
か:ちなみに、笛は私が別行動中に吹いてみましたが、山彦はかえってきませんでした。
み:お前、誰に話しかけてるんだ?
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