butyoの体験レポ(1) 「DQM-J展示会場までの道のり」




公開日 : 2006/12/13
件名 : DQM-J展示会場までの道のり


 ついに、来たぁーーーーー!!!!!DQMシリーズ最新作!!!!「DQM−J(ドラゴンクエストモンスターズ・ジョーカー)」 長かった、実に長かった。


【DQMの発売履歴】

● 1998年9/25 「DQM テリーのワンダーランド」

2年4ヶ月

● 2001年3/9 「DQM2 ルカの旅立ち」  4/12 「DQM2 イルの冒険」

1年2ヶ月

● 2002年5/30 「DQM 1・2 星降りの勇者と牧場の仲間たち」

0年10ヶ月

● 2003年3/29 「DQM キャラバンハート」

3年9ヶ月

● 2006年12/28 「DQM ジョーカー」


 前作キャラバンハートから3年9ヶ月!モンスターズシリーズ発売以来、次作が出るまでに最も長い期間を費やした新作の「ジョーカー」ついに発売日決定!!!


 思えば、俺のインターネット生活はモンスターズシリーズと共にあった。

 98年、インターネットを初めてやりはじめた頃に良く見に行っていたのがテリーのワンダーランド関連のサイトだった。

 DQM2では攻略サイト「速報DQM2」の管理人として尽力し、常連さんの支援を得て公式大会の全国大会に優勝するという大事業を成し遂げた。

 キャラバンハートではこちらも常連さんの多大なご協力を得ながら発売3日目でモンスター耐性表をアップするという凄まじいペースでの攻略に成功した。


 ハッキリ言って、モンスターズシリーズには尋常じゃないくらい情熱を注いでいる。新作の発売は嬉しい!!俺にとっては待ちに待った新作だ!しかも、今作は、エニックスもどうやら本気のようなのだ。


 ゲーム雑誌などの報道を見ていると、堀井雄二が直接製作に関わっているようで、加えて作曲にすぎやまこういち、デザインに鳥山明と、スタッフに黄金メンバーをそろえている。(モンスターズシリーズ過去二作続けて必ずしも深く関わってはいなかったのに)これは一体どういうわけか!?考えてみた。


 (株)エニックスは、メガヒット作であるドラクエシリーズが発売される年とされない年で、業績が大幅に上下するという問題があり、ドラクエ本編が発売されない年はリメイクやモンスターズシリーズで売上を確保する必要があった。

 映画で失敗して倒産寸前だったスクウェアを吸収した今ではFFシリーズなどの売上が期待できるとは言え、やはりドラクエ外伝シリーズの稼ぎ頭であるモンスターズシリーズを成功に導くことはエニックスにとって重要である。


 しかし、最近のモンスターズシリーズの調子は芳しくなかった!!


 テリーのワンダーランドは240万本、DQM2は160万本と大ヒットを記録したが、PS版はあまり売れなかった。確か100万本を大きく下回っていた。あのあたりからドラクエの「出せば売れる」という神話は崩れ去りはじめた。

 次に出したキャラバンハートは、完全新作であるにもかかわらず結局60万本程度だった。ハッキリ言って売れてない。最近のヤンガスやらスラもりやらもサッパリ。リメイクを乱発したツケが回ってきたのか、ブランド力を完全に食いつぶしつつある印象だ。

*とは言え、本編シリーズのドラクエ8は300〜400万本くらい出荷しており、相変わらず高い売上を維持していた。なので、ユーザーの目が肥えたかマニア層が新品を買う本数が減ったかで本編以外のシリーズが振るわず、ゲーム内容が良ければ売れるし、悪ければ売れないと言う、あたりまえの時代になったのかもしれない。つまり一般ユーザーのブランド信仰が全体的に低下したとも考えられる。


 モンスターズシリーズについてさらに言うと、PS版の不振は早すぎるリメイクと言う点で理解できる。また、このPS版には携帯アプリとの連携の機能があり、現在も一定の存在意義を見出せる。やはり問題は、完全新作だったキャラバンハートの売上の低下である。


   この理由を言うと「一般的な目から見て」面白くなかったからだと考えられる。

 大幅なシステム変更でモンスターズシリーズのこれまでの面白かった部分を自ら放棄し、別段人気があるでもないキーファを主人公にして、DQ2の舞台を旅するなどストーリー的にもちぐはぐ。しかも、DQ2の世界はロトの血を引く勇者が平和にしたはずで、ローレシアなどが廃墟と化していることに何の必然性も意味もないシナリオだった。納得のいかない人も多かっただろう。

 それでもゲームシステムは、ゲーマーから見れば色々新しい試みがされており、楽しめる内容になっていた。問題は製作スタンスである。「ゲームバランスを崩すから」とモンスターの転送をできなくしたり、馬車で歩くごとに満腹度を消費したり、せっかくLV99にしてもステータスが不十分だったりするなど、ユーザーに対する親切さがまるでなかったのだ。むしろユーザーに挑戦するような態度。一般人には受けいれられない。ドラクエらしくない。

 実はキャラバンハートは、シナリオ・ゲームデザインが石川文則氏、株式会社トーセ、音楽はすぎやまこういち、キャラクタデザインが鳥山明氏。監修は堀井雄二だがシナリオもゲームも石川文則氏が製作。ドラクエらしさがなくて当然である。(ゲームとしては個人的には面白かったが・・・)

 *うえーんBros. さん談「I氏はDQ4製作の際に堀井氏が雇った4人のシナリオアシスタントの1人です。 名字をもじった”リバスト/River Stone”をアネイルの町の勇者の名としたのはI氏本人です。 元々は堀井氏のアーマープロジェクト所属でしたが、後にエニックスに入社したようです。」


 思えば、DQM2からイル・ルカやモンスターのデザインに鳥山明を起用しないなど、コスト削減を行ってきた。狙いとしては、外伝シリーズは、支出を抑えて利益を稼ぐと言うことか。

 結果としては失敗だった。


 そのおかげもあって、今回の堀井雄二復帰!俄然、新作が楽しみになった。



 電車に乗ってそんなことを考えながら、俺は「さいたま新都心」駅を目指していた。




 2006年8月20日(日) 「ジャンプスーパーゲームツアー東京大会」の取材である。

 会場はさいたまスーパーアリーナ。ここに新作DQMJが出展される。


 電車が駅に着き、改札に向かう。


 「おお・・・!!」


 改札の広さ、周囲の建物の新しさにも驚きながら、駅の外に出た。




 いきなりだが下図に、駅の近辺の写真を載せる。


 



 (1)俺はまず某食べ物屋で食事した後、(2)さいたまスーパーアリーナを遠めに見ながら歩いていく途中、(3)イベント職員(赤シャツ)を眺めながら、(4)お祭り会場を通り抜け、(5)入り口を探すのに苦労しながらついに、さいたまスーパーアリーナ内のゲームフェスタ会場へのに入場に成功した。


 今回のレポートを書き始めた時、会場に入場するまでの道のりも丹念に描写し、その部分だけで5回くらいにわけて連載する予定だった。


 しかし、もうそんな暇はない。会場に行ったのは8/20だが、今は12/13。発売日まで2週間である。しかも、「ドラクエ9〜星空の守り人」がNDSで発売されると言うビッグニュースまで入って来た。

 もう急いで書くしかない。


 図の気合の入り方と、今書いている文章の手抜き具合を見てもらえばわかると思う。




 ともかく、俺はスーパーアリーナに着いた!いよいよDQMJの体験プレイだ!!!



    つづく





速報DQMJ