★ミイホンはなぜ倒せないのか?
ハッキリ言って、どうでもいい話なんですが、ストーリー考察です。
意味不明、妄想が多すぎる、というご批判は勘弁な。
まずは知らない人のために「スライムもりもり」のあらすじを・・・
<1>家の前で遊ぶスラリンたち
主人公のスラリンは、妹のスラみ*1やガキ大将のミイホン*2達と家の前で遊んでいた。
ミイホン「スラリン、ツボクラッシュで勝負だ!俺の記録を抜けるかな?」
スラリン、あっさり記録更新。
ミイホン「ちくしょー、キサマごときに抜かれるとは。
でも負けは負けだ(さわやかに)」
ミイホン「俺に勝った褒美にへんげのつえはおまえのものだ!ほら使え!」
スラみ「おにいちゃん*3・・・なんたらかんたら・・・・」
スラリン、へんげのつえを使う。
ももんじゃに変身する。
そこへ・・・
スラリンの母親「コラー!いたずらするんじゃあ、ありません!」
ミイホン「みんな逃げロー」
スラみ「ゴ、ゴメンなさーーい!」
ズササササ・・・
蜘蛛の子を散らすように逃げる子供達。
スラリン、ミイホン達、男の子はスラリンの家から離れるように外に逃げる。
スラみは家の中(自分の部屋)に逃げ込む。*4
*1 スラみ
スラみはスラリンの妹で、スライムもりもりの事実上のヒロイン。
最近は、免罪符として本物の肉親が利用されるようになってきた。(母親まで)
かのガンダムSEEDは主人公が親友(男)と敵同士になってしまう話
だったが、親友は当初、女の子キャラクターの予定だったらしい。
このあたり正々堂々勝負しろよなぁ、と言いたくなってくるんだけど、
ガンダムSEEDは大ヒット。2003年はそんな時流のようだ。
製作者側にもエロ一直線と理性のせめぎ合いがあったと思われるが、
今はちょっと理性が強い方が受け入れられやすいみたいだ。
*2 ミイホン
ミイホン=見本 から来ていると思われる。
DQ7のキーファ的役割。あと、ストーリー進行役。
スラリンにとって一種の父性で超えなければならない壁。
*3 おにいちゃん
もはや、ウザッ!と感じる人の方が多いだろう。
本気で殴りたくなってくる。けど肉親だからね〜
あと、あだち先生は天才だと思う。
○良い子のみんな
あだち先生は妹と幼馴染という2大ジャンルを確立した
歴史に残るおっさんなんだ。
この人はじんべーとかいうので、ついになんと娘にまで
手を出したんだけど、こちらは定着しなかったんだ。
日本人のわずかな良心が垣間見えるようでホッとさせられるね。
*4 スラみは家の中(自分の部屋)に逃げ込む。
男の子は外の方へ、女の子は内側に逃げます。
あっそ、ふーん、な感じですね。最近の日本ではこんな風には・・・
私を含めヒキコモリ体質の男の子も増えてきてますね、はい。
このシーンに限らず、どちらかというとスラみは本質的にはステレオタイプな
ヒロインだと思いますが、それが許されるのも免罪符のおかげでしょうかね。
<2>スーランの町がしっぽ団に襲撃される
夜、ももんじゃに変身したまま寝ているスラリン。
隣のベットではスラみが寝ている。
そこへ、しっぽ団の敵ももんじゃがやってくる。
敵ももんじゃはスラリンを仲間だと勘違いしている様子。
敵ももんじゃ「手柄を横取りするなモジャ!」
スラリンはぶっとばされ、スラみが目の前で連れ去られる。
そこへ、ミイホンがやってくる。
ミイホン「おい、スラリン、大変だ!町のみんなが誘拐された!」
ミイホン「って、あーーー!ここにもしっぽ団がッ!どりゃああ!!」
スラリン、ミイホンに殴りとばされる。
壁にぶつかった拍子に変身がとける。
ミイホン「あれぇ!スラリンじゃないか!あ、そうかへんげのつえで。」
ミイホン「・・・すまねぇな。」
ミイホン「けど、おまえが悪いんだぞ!*5まぎらわしいんだよ、こんな時に!」
ミイホンとスラリンは外に出た。
村は破壊され、村人は連れ去られている。
ミイホンは敵のギガンテスに単身戦いを挑み、
「いまのうちにいけースラリン!」
とカッコイイ役回り。
*5 おまえが悪いんだぞ!
俺はここでミイホンに対する殺意が芽生えました。
自分で変身させておいて、この仕打ち。理不尽の一言に尽きますな。
<3>その後
この文章を書き始めたのが2003年12月4日で、
現在は2004年3月22日です。
スラもりの細かいストーリーを忘れてしまいました。
あとはあらすじだけ書きます。
・村のみんなを助けながらしっぽ団をやっつける
・ボスを倒す
・終
・裏ボスはミイホン
ボスを倒すまでに、ミイホンは大活躍です。
オイシイところを全部持っていきカッコイイ台詞が目白押しです。
先述した通り、ミイホン=見本 なわけです。
スラリンにとって一種の父性で超えなければならない壁でもあります。
当然の流れとして、裏ボスとして井戸の中に入ったらミイホンと戦えます。
ミイホンの攻撃方法は、なんと鉄拳! 星一徹!!
触手で殴りかかってきます。
なぐられたらスラリンは吹っ飛びます。
かなりムカつきます。
それで苦労してミイホンを倒すと、なんとミイホンは死んでしまい、
「ついに俺を超えたか、ぐふっ」となるわけですが、
気付いたら家のベットで目覚め、
ミイホンに「夢でも見てたんじゃね−の?」
という感じで起こされます。
倒したのに上下関係そのままです。
全部、夢オチでなかったことにされてしまうわけです。
超えなければならない父性をなぜ超えられないのか?
それは、この世界がスラリンが父性を超えて大人になると、
成立しない世界だからです。
スライム文明の謎を解く鍵になるはずの古代の壁画が
実は子供のラクガキだったという、
このスライムもりもりの世界観は子供の遊び場の延長なわけで、
やさしく暖かい世界なわけですが、このやさしい世界は、
父性(保護者)であるミイホンを倒した瞬間に、崩壊するというわけです。
それどころか、それまでは踏んでも飛ばしても誰も傷つかなかった世界なのに、
その時に限って、殺人者になってしまうという文字通りの悪夢。大人の責任。
しかし、ストーリー的には超えたほうがスッキリする気がする。
少なくとも俺はそうだ。
なぜ、スラリンは大人になれないのか?
子供の世界の崩壊させないストーリーにしたのか。
あ、そうか。
このゲームが子供向けゲームだからか。
もしくは高年齢者になるとノスタルジーを感じるやさしい世界観を
崩壊させてまでスッキリするストーリーにしたくなかったのか。
まぁ、なんでもいいや。
どうせ子供向けゲームなんだし。
というわけで、今回でスラもり攻略メモの更新は終了です!
みなさん、ありがとうございました!
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