『ガティンコ勇者学院』 ジャンル ドラクエ関連
作者 うえーんBros.さん
投稿日 2001.2/27.18:17
まえがき:感動のフィナーレです。 読後はしばらく身体の震えがとまらないでしょう…
…怒りで。





ガチンコ勇者学院 第8話(最終回)


????「ギガデイン!!」


ナレーター) 突然 放たれたデイン系魔法!
突然 鼻たれた鼻炎系小僧!
一体誰が……?


クリネク「ううっ、目が…。そこにいるのは…誰だ?」


ナレーター) 雷光により一時的に視力を奪われたクリネク。徐々に暗闇に目が慣れてきたようだ。


????「あたしよ。クリネク。」
クリネク「その声は………スコティ?!」
ネピーア「まさか…生きていたのか?!」


ナレーター) その姿はまさしくスコティ。
キングヒドラに連れ去られた彼女が、まさか生きて帰ってくるとは。


クリネク「君がくれば百人力だ。一気に決着を…」
スコティ「その必要はないわ! あれを見て。」


ナレーター) スコティの指差す方向には、フシコフシオーが倒れている。
頭のベレー帽はすっかり焼け焦げており、本体は微動だにしない。


クリネク「倒した…のか?」
エリエル「しかし、なぜ君が? キングヒドラは? 今のギガデインは?」


スコティ「キングヒドラ? ああ、あの5つ首の子? 乗ってから食べちゃった。」
一同「???」
スコティ「わからない? じゃ正体を明かそうかな。」


ナレーター) そういうとスコティは今まで聞いたことのない言語で呪文を唱え始めた。
まばゆい光に包まれ、スコティの身体が蠕動を始める。

光が収束した時、スコティは神々しいドラゴンへと変貌していた。


スコティ「黙っていてゴメンね。あたし、竜の女王だったの。
春が近いからどうもウズウズしちゃって……だから男の子探しに下界へきちゃったの。」


クリネク「じゃあ、ドラゴンに乗るって言ってたのは…? そっちの”乗る”ってこと?」
竜の女王「そういうこと。さすがのあたしも、5頭相手は初めてだったわ。
もっとも、あっちは1つで物足りなかったけどね。」

エリエル「たべちゃった、ってのは?」
竜の女王「文字通りなんだけど……あっそうか、人間にはその習慣はないんだっけ。」
エリエル「?????」

ネピーア「どこかで聞いたことがある。竜族のメスは、交尾後にオスを喰うことがあるらしい。
まあ、カマキリみたいなものだ。」


ジョージマ 「つまり言い方を変えると、”オスを食ってから喰っちゃった”わけやね。うんうん。」


ナレーター) いたのか! TOKIQのリーダー!!!


竜の女王「じゃあ、あたしはこれでお城に帰るけど、みんなは魔王を倒しにいくんでしょ?」
クリネク「……ああ、一応ね。」
竜の女王「なら、この光の玉をもっていって。……バイバーイ。」


ナレーター) スコティこと竜の女王は、ベージュ色の卵を産み落とし去っていった。


クリネク「この有精卵が、光の玉? ……おや?」


ナレーター) よく見ると卵には、何か書いてある。
どうやら赤地に金の文字で「光」と書いてあるようだ。


クリネク「これは……」
ネピーア「まさか……ヨ○ド卵 ”光”か?」
エリエル「……つまり……」
一同「光のタマ…ゴ……………………………」
一同「…………………………………………………」


ナレーター)「ここまで引張っておいて、オチはこれか?」あまりにも酷い仕打ちに
塾生たちはくだけちった。



ガティンコ勇者学院 完