『ガティンコ勇者学院』 ジャンル ドラクエ関連
作者 うえーんBros.さん
投稿日 2001.2/23.11:54
まえがき:こんにちは、うえーんBros.です。 惰性の第3話(笑)をお送りします。 今回は最強を極めた男の悲壮感みたいなものを描いてみました。 (↑つっこみ所) しかも次回予告付きです。では、どうぞ。





ガティンコ勇者学院 第3話


ナレーター) 開校以来、波乱つづきのガティンコ勇者学院。はぐメタしか相手にしない軟弱冒険者達に、塾長オルテガの容赦ないゲキが飛ぶ!



3日目


オルテガさあ、今日の課題は火山への飛び込みだ! 闇世界へ行けた者を合格とする。いいか、ヤケドにはくれぐれも気を付けろ!焼き加減がウェルダンでない者は失格とみなし、即刻帰ってもらう!」


エリエル「そんな、いきなり…」


ネピーア「気を付けろ。って、焼き加減のこととはな…」


ナレーター)勇者にはなりたい、しかし生きて突破できる自信も保証もない…。どちらかというとミディアムが好きだ。ステーキはジューシーさが命だ…。あまりにも苛酷な課題に、塾生全員が絶句したその時…。


????「それって本当に必要なんですか?」


オルテガ「なにぃ、今何て言った?」


クリネク「それって本当に必要なんですか?って言ったんです。そんな根性論で魔王を倒せるとは思いません!」


ナレーター)今まで沈黙を保ってきたクリネク。ここにきて我慢の限界に達したようだ。彼は昨日までの指輪を外し、今日はウィッグ1つでかろうじて半裸を保っている。怒りのため、その半裸姿が小刻みに震えている。


オルテガ「何甘ったれたこと言ってんだ! 命がかかってんだよ!!そのためならオレは鬼にだって悪魔にだってなってやるし、般若の面だってかぶってやる!!」


スコティ「じゃあ、ドラゴンにもなってくれる? あたしドラゴンに乗りたーい。」


オルテガ「いや、ドラゴラムはまだ………まだ覚えていない。」


ナレーター)「ドラゴラムは覚えていない」。あえて鬼と化し、今まで必要以上の冷徹さで塾生に接してきたオルテガが、初めて見せる悲しい表情であった。


つづく


(次回予告)


ナレーター)次回ガティンコ勇者学院に、さらなる激震が!


オルテガ「リムルダール海峡を泳いで渡れ! 虹の橋? そんなものはいらん!!」


オルテガ「いよいよゾーマの城だ…。玉座の後ろを手で掘って進め!!!」


エリエル「このバリヤーの中を?!」


ネピーア「階段を探せば済むのでは?」


オルテガ「なんだと!!」


ナレーター)そして最終局面を迎えたガティンコ勇者学院に、信じられない結末が…



キングヒドラがあらわれた



ナレーター)ガティンコは、御覧のスポンサーの提供で御送りしました。