『第2期 ガティンコ勇者学院』 ジャンル ドラクエ関連
作者 うえーんBros.さん
投稿日 2001.6/30.02:03
(まえがき)
またやっちまった…。







第2期 ガティンコ勇者学院



第5話


ナレーター)本格的な始動を迎えた第2期ガティンコ勇者学院。今回はどんな難題が課せられるのか!?

衝撃の対面から一夜が明けた。
定刻に集合した塾生達は、リムルダールへと移動した。


オルテガ「じゃあ最初の課題だ…
この町の北西に古い城がある。そこにいる”ゾーマ”ってヤツを倒してこい!」


コクブーン「ゾーマ?! そいつ大魔王じゃないですかー!? そりゃ最終目標でしょう。」


塾生1「そいつを倒してくればいいのか?」
塾生2「いつかは倒さなければならない相手ですからね。頑張りますよ。」
塾生3「行って来まーす。」
塾生4「ふん、あんな奴俺一人でも充分さ。」


ナレーター)顔色一つ変えず、塾生達はゾーマ討伐へと旅立っていった。
残されたオルテガとTOKIQは町の外で待機することにした。


コクブーン「しかし、この町の周りは殺伐としてますね。モンスターの死体だらけだ。」


オルテガ「ここは、軟弱冒険者の鍛錬には格好の場所ですからね。そこらへんに怨霊がうようよいますよ。」
マツォーカ「あ、本当だ。」


ナレーター)よく見ると、そこら中に成仏しきれない魂が蠢いている。
彼らは口々に「パルプンテ、会心、毒針…」などとつぶやいている。


オルテガ「まあ無害ですから、放っておきましょう。」


ナレーター)それから2時間後…


コクブーン「なんか空が明るくなってきたような…」
マツォーカ「これは……日光!」


コクブーン「あ、怨霊達が消えていく…」
オルテガ「アンデッドや怨霊等の不死族は、元来日光に弱いですからね。」


コクブーン「しかし、光が戻ったということは…」
オルテガ「あいつら、遂にやりやがったな。」




塾生1「倒してきたぜ、ゾーマ!」


ナレーター)大魔王ゾーマを難なく倒した2期生達。
どうやら1期生を遙かに凌駕する実力派揃いのようだ。


オルテガ「よし、全員合格だ! 次はオーブを揃えろ。」


ナレーター)それから1時間後。


塾生3「全色揃えました!」
オルテガ「うむ、いいだろう。」


マツォーカ「しかし、今更なんでオーブを?」
コクブーン「なるほど、わかった。副賞の乗り物ってやっぱりラーミ…」
オルテガ「いやいや、まあ見てて下さい。」


ナレーター)そう言うと、オルテガは奇妙な呪文を唱え始めた。


オルテガ「タッカラプト ポッポルンガ プピリットパロ!!」


ナレーター)突然辺りは暗闇に包まれ、巨大な何かが姿を現した!




神竜が現れた



塾生1「オーブってあんな風に使うのか?」
塾生3「しかもナメック語で…」


神竜「願い事はどれだ?」


@オルテガを甦らせる
Aエッチな本がほしい
Bレアなメダルがほしい
C新しいすごろく場
D


マツォーカ「そうか、彼の目的はこれだったのか。」
コクブーン「なるほど、願いごとで彼の父親を…」


オルテガ「じゃあエッチな本で!!」


ナレーター) 神竜が差し出したHな本を、いそいそと受け取るオルテガ。
溜まりかねた様子でコクブーンが叫ぶ。


コクブーン「ちょっと待って下さい! オルテガさん、本当にそれでいいんですか?」
マツォーカ「タイーチ…」


コクブーン「普通の本の間に挟んだ方が、恥ずかしさが半減しますよ♪」
塾生2「定石ですね…」


オルテガ「それもそうだな…」


マツォーカ「二人共、そうじゃないだろう!!」


マツォーカ「表紙は下向きの方が、店員に雑誌名が分かりにくいし、バーコードの読み取りもスムーズで時間短縮できるぞ!」


ナレーター)「一体何の話だ?!」





オルテガ「さて、こちらの用も済んだし…。よし、おまえらを勇者と認めよう。伝説の乗り物を受け取れ。」


塾生「こ、これは…」


(つづく)