『第2期 ガティンコ勇者学院』 ジャンル ドラクエ関連
作者 うえーんBros.さん
投稿日 2001.5/20.07:30
(まえがき)DQM2の予選も終わったので、そろそろブンピツ活動を再開しようと思います







第2期 ガティンコ勇者学院



第3話


ナレーター) 塾生そっちのけのまま、2話も流したガティンコ勇者学院!
今夜もムダな1話が費やされるのか?!

既に死んでいた新塾長サイモン。ポポタにより、その魂は浄化された。
そして激闘のさなか、TOKIQのリーダー、ジョージマが息を引き取る。


タトゥーヤ「救護班!速く来て!!」


マツォーカ「あの人毎期ドラマのレギュラーがないから、この番組の収録には毎回参加してるんだよね…
それが仇になったかな」


救護班「ザオラル!」
タトゥーヤ「ダメだ、息を吹き返してない!」


マツォーカ「まじまじと顔見ると、やっぱ年齢不詳だし…」


救護班「ザオラル!」
タトゥーヤ「まだダメだ! 誰かザオリクは!」
救護班「あいにくこの中には誰も…。しかし、おかしいな? もう10回目だぜ…。これだけ唱えれば、たいていは甦るのに。」


マツォーカ「ウワサでは、シャニーズ所属もかなり長くて、かつてあのフォリー・ブスの選考に洩れたこともあるとか…」


タトゥーヤ「とりあえず教会に運びましょう。大道具さん、棺桶用意して!」


ナレーター)棺に収められ教会へ運ばれるジョージマの亡骸。付き添いのタトゥーヤの代役として、急遽ドラマの収録を終えたコクブーンが駆けつけた。
メインスタッフが集められ、あらためて収録続行の是非が検討される。


コクブーン「リーダーのことは残念だけど、収録は続けないとね。もう、塾生候補の人達も集まってるみたいだし…」


ナレーター)どうやらスタッフ全員、気持ちは同じようだ。満場一致で収録続行が決定された。


マツォーカ「まずは塾長の代役をたてないと。」


ディレクター「それなんだけど、やっぱり彼に…」


ナレーター)塾長は彼に。そう言うディレクターの視線の先にはあの男が!


ディレクター「是非君にやってほしいんだ。ただしポポタではなく勇者オルテガとして。」
ポポタ「ふん、別にオレは構わないけど、いいのか?」
マツォーカ「いや、彼じゃ身長でバレバレでしょう?」
ディレクター「おい、例のヤツとこの間のコントのアレ持ってこい!」


AD「はい、ここに。」
マツォーカ「こ、これは…」
コクブーン「ロボット…と肉襦袢?」


AD「はい、キラーマシンを搭乗操作型に改造したものです。これに肉襦袢を着せて、と。」
コクブーン「おおっ、なんかそれらしくなってきた!」


AD「ポポタさん、これに乗って下さい。」
ポポタ「でもオレ、操縦できないぜ?」
ディレクター「まあ、とりあえず乗ってみて。」
ポポタ「おいおい…」











ポポタ「やっぱ動かせねえぞ!」


AD「こちらに優秀な機械技師がついてますので、ご安心下さい。」
技師「よろしく。」
ポポタ「おいおい、なんで機械屋が白衣着て、両手を顔の前に挙げてるんだ?!」


AD「まあまあ、すぐに終わりますからじっとしてて…。じゃ始めて下さい。」


技師?(小声で)「あれっ、麻酔科医呼んでないんですか?私にもできなくはないけど、脊髄麻酔ですから…」
ポポタ「脊髄?! 今、脊髄麻酔って言わなかったか? なんで、機械調整するのに麻酔を? ……うぐっ!」


ナレーター)何故麻酔を?即効性の麻酔注射を打たれ、ポポタは眠りについた。





ポポタ「…ううん。………あれ、ここは?」
ディレクター「おお、お目覚めかい?」


ナレーター)ディレクターが大きな手を、ポポタの肩にそっとのせてきた。その顔は微笑みに満ちている。


ディレクター「大丈夫…………手術は成功したよ。」


ポポタ「手術?! 手術ってどういうこと? うわっ! なんだコレ!!」
ディレクター「どうだい、キラーマシンがまるで手足のように動くだろう。なにせ神経接続したからね。」


ポポタ「神経接続って…断りもなしに…。そんな勝手なことを、よくも、よくも、よくモ、ヨクモヨクヨクヨクヨクヨク………
…………ユウシャ マッサツ! ユウシャ マッサツ!」


ディレクター「まずい、オリジナルの行動プログラムが彼の意識に逆流している! 緊急停止だ!!」
ポポタ「…ウシャ マッサツ ユ・ウ・シャ マ………。」


ディレクター「ふう、危なかった。おい、すぐに修正してくれ! 1時間後に撮影を再開する。」


ナレーター)それから30分後、調整も終わりポポタは彼本来の意識を取り戻した。

次週、いよいよ学院開校! 塾長と塾生達が熱い火花を散らす!!


(つづく)