第三話 泥棒と盗賊、因縁の対決



ロマリアに行こうとして魔法の玉を忘れたというとんでもない大失態をしてしまったブラックたち。さて、ブラックたちは無事に魔法の玉を手に入れてロマリアに行く事が出来るのだろうか…・。それではドラクエファイトレディーゴー!!!


「まさか、この俺がこんな重要な事を忘れていたなんて…・・。」

「誰にでも忘れる事なんてあるわよ。」とセシル、ブラックを慰めた。

「ところでブラックよ。魔法の玉はどこにあるんだよ?」

「確か、レ−ベの村に魔法の玉を作る名人がいたはずだが…・。」とレ−ベの村でいろんな人に聞いて回った。

「それなら村の北東にある家がそうだけど…・・。」

「歯切れ悪いなあ。何かあるのかよ?」とデュオは村人に詰め寄った。

「実は魔法の玉を作れるのはゼルガディスさんだけなのですが、家にたてこもちゃって…。」と村人は申し訳なさそうに言った。

「どんな鍵でも開ける盗賊の鍵でもあれば無理やりに会えますけど…・。」

「それなら心当たりがある。」

「本当かデュオ?」

「ああ、そのためにはまずアリアハンに戻らなければならねえぞ。」

「わかった。ドモン、セシル一回アリアハンに戻るぞ。」

アリアハンに戻った4人は一旦、ブラックの家で休んでからお城に行った。

「どこ行くの?デュオ?」

「牢屋だよ。」

「何でそんなところに?」

「盗賊の鍵を作った張本人がいるからだよ。」

ちょうどその時にお城の地下にある牢屋の前に来た。

「久しぶりだな。バコタ。」

「何のようだ。デュオ。貴様みたいなただの泥棒風情が…。」

「誰?」とセシルが聞いた。

「お嬢さん、自己紹介が遅れたな。俺の名は大天才盗賊バコタ様だ。よーく覚えておけよ。」

「きざな奴ね。もーう失礼しちゃうわね!」(*1)

「おい、バコタ。盗賊の鍵はどこやった?」

「貴様ごときに教える必要はない。とっととおうちに帰りな。」

「この野郎…・・。俺は、貴様なんかにばかにされる覚えはない。」

「ふっ、泥棒ごときがなにを言うかと思えば。」

「門番。この牢屋の中に俺を入れろ。直接けりをつけてやる。」

「しかし、王様の許可がないと…・。」

「俺が勇者だ。文句はないだろ。デュオの言うとおりにしろ。」

門番は仕方なく牢屋を空けてデュオを入れた。

「けりをつけようぜ、バコタ。」

「お前の死を持ってな。」

そうして、2人の戦いは始まった。

「食らえ、鬼払い。」バコタは紫の炎を繰り出した。

「ぐはあ。さすがに大盗賊と言われた事だけはある。しかし、俺だってこの高速移動があるんだ。」

「所詮、泥棒ぐらいの力しかないのさ貴様には。とどめだ、ダークネスフインガーーーー。」

「高速移動。」

デュオはバコタの攻撃をかわした。

「なんだと…・。かわされるなんて…・。」

「俺は海賊王になるんだーーーー」(*2)

デュオの一撃がバコタを捕らえた。

「ぐわああああああああああああああああああ……。」

「やった。とうとうバコタを倒したぞ。」

デュオはライバルバコタを倒した。

「おい、盗賊の鍵はどこにある?」

「うっ…・。ナジミの塔にいる老人が持ってるが貴様に取る事が出来るかな?」

門番が牢屋を開けデュオが出ようとするとバコタが隙を突いて脱出した。

「逃がしはしない…。」とブラックがささやくと、

「これが真のダークネスフインガーーーだ。」

それはさっきバコタが繰り出したダークネスフインガ−よりも圧倒的なパワーを放っていた。そしてバコタは死んだ。

「悪即殺だ…・。」

これを見たデュオは、

「何も殺さなくても良いじゃねえか。」

「俺の邪魔をする奴は全て悪だ…・。」

「………。」と三人は言葉を失った。

それから、ブラックたち一向はナジミの塔に向かい盗賊のかぎを手に入れた。

そして…・レ−ベの村に戻ってきた。

「ここか、ゼルガディスのいる家は…・。入るぞ。」

入るとそこには1人の老人がいた。

「よく来た勇者ラムネス…。」

「俺はブラックだが……。」

「このじいさん、ぼけてんじゃねえか。」

「ありえるわね。」

「アリアハン大陸を脱出したいんだろ?それならこの玉を与えよう。」

魔法の玉を手に入れた。

「しかし、これを使うときにはある魔法が必要なのだ。」

「魔法??」

「そうじゃ、女しか使えない特殊な魔法じゃ。」

「その魔法とは一体…・」

説明を聞いてから、ブラックたちは洞窟に向かった。

「さて、セシル魔法は使えるのか?」とブラックは基本的な事を聞いた。

「使えわけないでしょ。戦士なんだから。」

「さーて、それじゃこの壁ぶち壊すわよ。」

「まさか…・・」

「おりゃーーーー。」セシルは魔法の玉を持って

「ドラグスレイブーーーーーーーー」と言って投げつけた。



ドカー――ン



三人と門番は思った。

「魔法じゃねえよ、この馬鹿力で壊したようなものじゃねえか…・」

セシルは1人だけ魔法が使えたと喜んでいたのであった。





さて、ブラック一向はアリアハン大陸を脱出した。新しい大陸では何が起こるのか?

そしてどんな戦いが待っているのか?

次回 ニュータイプ覚醒!







注意書き



*1  これは某バラエティー番組のパクリです。



*2   手は伸びません(笑)




現在のレベル

ブラック  LV 8セシル   LV 9ドモン   LV 10デュオ   LV 11