『ただの勇者の冒険の書1』 ジャンル DQ3小説
作者 カミィユ さん
投稿日 2001.11/8.19:01
タイトルは「ただの勇者の冒険の書1」でお願いします。2はまた別に送る予定です。





龍暦1546年7月27日、彼らはロマリアに着いた。
 
ロイン「あっしまった!」
 
ティオス「どうした?」
 
ロイン「金お前いくらもってる?」
 
ティオス「65・・・。」
 
ロイン「俺80・・・。」
 
ティオス「・・・・・・・・。」
 
ロイン「・・・・・・・・。」
 
そう、彼らは金をあまり持ってない。
 
ロイン「どーすんだてめぇ!これじゃ宿屋に泊まるだけでかなり使っちまうぞ!」
 
ティオス「俺に言うなあ!」
 
ロイン「お前の方が有り金少ないだろ!」
 
ティオス「なんだと?やるか?」
 
ロイン「やってやろうじゃねーか!」

町の警備兵士「貴様ら!ケンカなら町の外でやれ!」
 
彼らは静まった。
 
兵士「それとそこの壁に張っている張り紙を見ろ。」
 
ティ・ロ「・・・?」
 
彼らは武器屋に張っている張り紙を見た。すると・・・
 
ティオス「・・・・・・・・。」
 
ロイン「・・・・・・・。」
 
そこにはこう書かれていた。
 
大泥棒カンタダがロマリア城の宝である金の冠を奪って逃げた。
冠を取り返したものには3000Gを与える ロマリア王
 
ロイン「3000G!]
 
ティオス「やってやろうじゃん!」
 
兵士「だが命が惜しいならやるな。
その張り紙は一月前から張られているものだし、
たくさんの賞金稼ぎやらがカンタダを倒しに向かったが、
取り返したという報告が全然ない。」
 
ロイン「・・・・・。」
 
ティオス「そんなに強いんですか?カンタダって奴は。」
 
兵士「無論だ。」
 
それでも彼らは行くことにした。この辺で仕事して金を稼いでも、
せいぜい一日50G程度。それに比べたらとても効率がいい。
 
ティオス「それで、カンタダって奴はどこに逃げたんですか?」
 
兵士「ここから山を越えた、シャンパーニの搭というところだ。
途中にカザーブという村があるから、そこで一泊していくといい。」
 
ロイン「ありがとう!恐い兵士さん!(わざと)」
 
兵士「・・・・。」
 
彼らはロマリアを飛び出した。そして午後8時・・・。
 
魔法の祠にて・・・。
 
ティオス「ちょっと休もうぜ。」
 
ロイン「そうだな。」
 
彼らは魔法の祠と呼ばれる地下道の入り口に着いた。
 
祠の番人「君たち、魔法の鍵を持っているか?」
 
ロイン「・・・?」
 
ティオス「なんですかそれは。」
 
番人「知らないのか?こりゃ失礼。」
 
ロイン「まてい!どうしてそんなことを聞く!」
 
番人「ここの扉は、強い魔法で封印されていて、開かないんだ。
魔法の鍵というものがあれば開くらしいが・・・。」
 
ティオス「魔法の鍵、ですか。」
 
彼らはしばらくそこで休む事にした。
その間に番人はお茶とケーキを出してくれた。
 
番人「君たちはいったいどこへ行くつもりだ?」
 
ロイン「カザーブという村です。」
 
番人「カザーブなら・・・、ここから1時間も歩けばつくぞ。」
 
ティオス「じゃあ、僕ら行きます。ケーキご馳走様でした。」
 
番人「また来たまえ!」
 
彼らはカザーブを目指して歩き出した。そして1時間後・・・。
 
ロイン「着いたよ!」
 
彼らはカザーブに着いた。しかし時刻はすでに午後九時。と、その時!
 
*「助けてくれー!」
 
ティ・ロ「!?」
 
なんと道具屋が二人組みの強盗団に襲われている!
 
強盗武道家「さっさと毒針を出すんだ!」
 
道具屋「だめだ!」
 
強盗僧侶「ちゃんと渡したら帰りますから!」
 
道具屋「だれかー!」
 
ロイン「ティオス!行くぞ!」
 
ティオス「・・・・・。」
 
ロイン「おい!」
 
強盗団は毒針を奪って逃げ出した!
 
と、その時!
 
ティオス「・・・・・・・ギィラ!」
 
ティオスはそう叫んで右手をかざした!すると炎が巻き起こり、強盗団を襲った!
 
強盗武道家「ぎゃあ!きさまらぁ!」
 
強盗僧侶「にくぶたさん!こんなとこで騒ぎ起こしてもダメですよ!逃げましょう!」
 
強盗武道家「そ、そうだなホイミソ!」
 
どこかで聞いたような名前と思うのはあなただけじゃないはず。
彼らは強盗団を逃がしてしまった。
 
ティオス「あ、見逃してしまった・・・。」
 
ロイン「ティ、ティオス・・・今のは?」
 
ティオス「いや、気がついたらそうしていて・・・。」
 
彼らは道具屋の主人を起こした。
 
道具屋「いや、ありがとう。毒針は捕られてしまったが・・・。」
 
ティオス「今のはカンタダ一味かな?」
 
ロイン「ありえるな・・・。」
 
道具屋「いや、あいつらはここ周辺を荒らしまわる空き巣軍団らしい。」
 
ティオス「世の中物騒だ。」
 
道具屋「そうだ、せめてものお礼にこれをあげよう。」
 
そういって道具屋が出したのは、なんと鋼の剣だ!・・・傷物だが。
 
道具屋「いや、近くのすごろく場でもらった奴なんだが、誰も買ってくれなくてね。」
 
ティオス「すごい・・・ありがとうございます!」
 
彼らはその日は宿屋にとまり、よく朝早く村を出て行った。
この直後に村で大事件が起こると知らずに・・・。
 


続く
 
 
 
 
 
 
 
 
 
強盗団のセリフ絶対違う。仲間はドラクエ4や6みたいに増えていくカンジにします。