<第36弾 アイフルの真実>
幻のうなじを仲間に加えた一行は、次の目的地を『ポンキッキーの村』に定めた。
幻のうなじ
「…と、その前に、だ」
幻のうなじはポケットから光り輝く石を取り出した。
幻のうなじ
「さっき温泉で拾ったものだ」
マロン
「それはメモリーストーン!! よし、アイフル、さぁ!」
アイフル
「あ、ああ」
アイフルは戸惑いながら、台所からしょうゆを持ってきた。そして、それをメモリーストーンにたらりと垂らし、
味付けをする。
アイフル
「これで…僕の記憶が……」
アイフルは、ごくりと唾を飲み込んだ。
アイフル
「…いただきます!!」
ぱくっ。むしゃむしゃ。…もきゃきゃ。
アイフル
「こ…これは……」
アイフルは頭を抱えた。
オ
「どうした! 大丈夫かアイフル!!」
アイフル
「痛い…頭が割れそうだ……」
幻のうなじ
「記憶が元に戻るぞ……」
アイフル
「ぐああああああああああ!!!!!!!!」
どっごーん。
脳爆発。
アイフル
「はぁ…はぁ…」
マロン
「どうだい、アイフル?」
アイフル
「…思い出した。すべて思い出したよ」
オ
「それでは、やはりおぬしは…スズメの子孫なのか?」
アイフル
「スズメの子孫? 違う…僕は…僕は……」
アイフルは、思い切って告白した。
アイフル
「僕は…メダカの子孫だ!!」
マロン
「め、メダカ!?」
メダカ。伝説の英雄にして伝説のトビウオ。第32回サバンナ五輪に出場したが、謎の鳥人に暗殺された。
チャーミングな胸毛で、全世界の女性を魅了しまくった。
マロン
「じゃあ、その翼は……」
アイフル
「そうさ。この翼は鳥のものじゃない! トビウオの翼だ!!」
オ
「では、彼らは…ウグイスどのたちはいったい、何者なのだ?」
アイフル
「メダカはかつて、伝説の英雄を騙っていた、ある鳥人に暗殺された。その鳥人の名は……」
マロン
「まさか……」
アイフル
「そのまさかさ。その鳥人の名はスズメ。メダカの人気を妬み、恨み、ひっそりと殺人…
いや、殺魚を実行した。そして、自分が真の英雄であると、みなに嘘の情報を流した!!」
オ
「ウグイスたちに騙されたか!!」
アイフル
「裏切りの使徒・スズメの子孫、ウグイス。奴らはきっと破壊王の手下だ。このまま
騙されたまま引き下がるわけにはいかない! バード・ビレッジに戻ろう!!!」
<続く>
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