<1% VS魔王ポリフェノール>
ここはとある所にある魔王の居城。この城で、一人の勇敢な若者が、凶悪なラスボス的
存在の魔物と戦っていた・・・。
アヴォンリー・キース
「これで終わりにしてやる・・くらえ!!」
勇者アヴォンリー・キースは、プロゴルファー猿を召喚した。
猿
「うきっきゃあ!!」
魔王アミラーゼ
『ぐはほぁあああああミルクティーああああああ!!』
魔王アミラーゼは、プロゴルファー猿にうなじをかじられ、66兆のダメージを受けた。
アミラーゼ
『そ・・んな・・ばか・・な・・・』
アミラーゼは絶命した。
キース
「はぁ・・ハァ・・・」
猿
「終わったな、アヴォンリー・・・」
キース
「あぁ・・長い戦いだった」
猿
「お前・・これからどうすんだ?」
キース
「・・・」
猿
「働いて給料稼がなきゃ、ろくな生活できないぜ?」
キース
「・・俺は・・探偵になるよ」
猿
「探偵!?」
猿は驚いた。
猿
「お前が・・探偵・・・」
キース
「この世に存在する悪はモンスターだけじゃない。人間にだって悪い奴はたくさんいる。
殺人鬼マーブルとかな」
猿
「・・うん。意外にお前には探偵が合ってるかもしれねぇな。がんばれよ、応援してる
ぜ!」
キース
「ありがとう、猿」
?????
『おしゃべりはそこまでだ』
キース
「!!??」
キース&猿が後ろを振り向くと、そこにはアミラーゼがいた。
猿
「そんな・・・。お前はさっき死んだはずじゃ・・・?」
アミラーゼ
『あの程度のダメージ量で死ぬアミラーゼ様ではない。・・クックック。よし、私の真の
力を見せてやろう。私を本気にさせたことを・・・』
アミラーゼは、鋭い眼を真っ赤に血走らせ、
アミラーゼ
『後悔するがいいっっ!!』
そう叫んだ。
一一アミラーゼは肉体をモリモリ膨らませ、目覚まし時計を4万個積み重ねたぐらいの巨
体に変身した。
キース
「これが・・お前の本当の姿・・・!?」
アセトアルデヒド
『我が名はアセトアルデヒド。戦闘力45cmの恐ろしさ・・とくと味わうがいい!!』
猿
「戦闘力45cm・・・? 伝説の英雄『携帯電話』のおよそ27倍じゃねぇか!!」
アセトアルデヒド
『そう! 私は携帯電話の力をはるかに超える究極のモンスター! さて・・そろそろ死の
パーティを始めようか・・・?』
冷たく言うと、アセトアルデヒドはモアイの剣を召喚した。
アセトアルデヒド
『まずは貴様から死ね!! マルテマソード!!!』
アセトアルデヒドは究極の剣技を丸岡に放った。
丸岡
「グォアアアアハアア小泉政権、順調だねアアアアーーーーー!!!」
キース
「ま・・丸岡ッ!!」
丸岡は、3.14のダメージを受けた。
猿
「ポリフェノール・・てっめぇ・・・。よくも丸岡を!! よくも俺の親友を!! ぶち殺
してやる!!!!」
丸岡は猿の親友だった。幼い頃から仲良しだった。幼稚園も小学校も中学校も高校も大
学もマッスル学園も・・全部、二人とも同じ所に通っていた。
丸岡
「・・なぁ、猿」
猿
「なんだよ、丸山」
丸岡
「ワシ・・学校の先生になろうと思ってるんじゃ」
猿
「え・・・? お前が、弁護士に?」
丸岡
「あぁ。あの名門『ワキクセー中学』の国語教師にな」
猿
「そうか・・・。丸山が弁護士になぁ。弁護士って、めちゃくちゃ頭よくないとなれない
んじゃないか?」
丸岡
「いや、そんなことないよ。カブトムシでもなれるぐらいだから」
猿
「へぇ、そうなんだ。・・ま、何事もコツコツやりゃあ、いつか願いは叶うさ。お前なら
きっと立派な弁護士に就職できるよ!」
丸山
「お前は将来、何になりたいんだ?」
猿
「俺はもちろんプロゴルファーさ」
丸岡
「プロゴルファーの給料って、どのくらいなんじゃ?」
猿
「最大飛距離? 650万ヤードかな」
丸山と築き上げた、甘く切ない青春の思い出が、猿の脳裏を走馬灯のようにかけめぐ
る。
アセトアルデヒド
『貴様のような猿ごときに私が倒せるわけがなかろうが!!』
猿
「倒せる!」
丸山
「やめろ猿! 奴に逆らうな!!」
猿
「わかりました、丸山様」
猿は、アセトアルデヒドへの攻撃をとっさにやめた。
丸山
「そうだ、それでいい。お前が殺るべき男はただ一人・・・」
一一アヴォンリー・キース、ただ一人だ!!!
丸山は、キースを指差してそう叫んだ。
丸山
「行け猿!! キースを殺せ! 消せ!!」
猿
「了解」
猿は、まるで機械になったかのように、丸山の命に忠実に従った。
<続く>
感想などは rocky75@mail.goo.ne.jp へどうぞ。
|