<第30弾 賞金王アイフル>
破壊王を倒すため旅を続ける女勇者マロン・・・。彼女は、賞金王アイフルと戦うため
マントヒヒの神殿に向かっていた。だが、その行く手を阻む者がいた・・・
??
「ここから先へは行かさん!」
マロン
「何者だい?あんた」
丸岡
「ワシの名は丸岡!自称『人間国宝』じゃ!!」
マロンは丸岡を無視してマントヒヒの神殿へ急いだ。すると・・・
アイフル
「ぬぉるぃやぁあああ!」
マーブル
「おんぎゃあああ!!」
目の前で、賞金王アイフルと殺人鬼マーブルが戦っていた。
マーブル
「くっ・・・。私もここまで・・か・・・」
マーブルは最期の言葉を言い残し、息を引き取った。
アイフル
「なかなかの強さだったけど・・僕の敵じゃないね」
アイフルはマロンの方に向いて、
アイフル
「キミもそう思うでしょ?」
そう言った。
マロン
「・・アタイと・・・」
アイフル
「ん?」
マロン
「アタイと・・手合わせしてくれないか?」
アイフル
「・・よし、いいよ。手加減はしないからね!」
アイフルは了解した。
アイフル
「それじゃ・・僕の先攻で行かせてもらうよ!」
アイフルはそう叫ぶなり、大空めがけてジャンプした。軽く42cmは跳んでいる。
マロン
「す・・凄い!」
マロンは、アイフルの脚力に唖然としていた。
アイフル
「くらえ必殺!バード・アタック!!」
アイフルが大空からものすごいスピードで急降下してきた。そして、
アイフル
「ぐはぁっ!」
アイフルは着地に失敗し、39億のダメージを受けた。かなりの重傷である。
アイフル
「ま・・まさか・・・。この僕が敗れるなんて・・・」
マロン
「ひどい傷・・・!早く治さないと!!」
丸岡
「ワシが治そう」
マロンが後ろを振り返ると、そこには丸岡がいた。
丸岡
「うむ・・これぐらいの傷ならなんとかなりそうじゃ」
丸岡は、念じ、何やら呪文のような言葉を呟き始めた。そして・・・
丸岡
「モジャデイン!!」
丸岡は、強力な電撃呪文をアイフルに向かって唱えた。
丸岡
「はっはっは!ひっかかったな!」
しかし、MPが足りなかった。
マロンは丸岡を無視して、アイフルに回復呪文ボイミを唱えてやった。
アイフル
「すまないな・・・」
マロン
「気にしなくていいさ。それより・・あの技、すごいね」
アイフル
「バード・アタックのことかい?はっはっは。あの技はまだ未完成なんだ。キミには全く
通用しなかったしね」
マロン
「村の人があんたのことをべた褒めしてたよ。馬鹿だってさ」
アイフル
「ははは。・・実は、僕が賞金稼ぎをしているのには大きな理由があってね」
マロン
「村のためなんだろ?」
アイフル
「それもそうなんだが・・・。力をつけるためなんだ。『奴』を倒すためにね」
マロン
「奴?」
アイフル
「破壊王・・っていう名らしいんだ」
マロン
「破壊王!?」
マロンは突然叫んだ。
アイフル
「破壊王を知ってるのかい!?」
アイフルも叫んだ。
マロン
「旅の途中に、ある占い師がアタイに言ったんだ。この世はいずれ破壊王に破壊される・
・ってね」
アイフル
「僕もその予言を聞いたよ!居場所はわからないって言っただろ?」
マロンはこくりとうなずいた。
アイフル
「やっぱり!・・マロン、僕と一緒に・・破壊王を倒すのに協力してくれるかい?」
マロン
「もちろんさ!」
こうして、賞金王アイフルが仲間になった。
そして、64日と29時間が過ぎた。
マロン
「ふぅ・・次はどこの町に行こうか?」
アイフル
「う~ん、そうだなぁ・・・。じゃあ、とりあえず北西にあるオーザックの町に行こう
か」
マントヒヒ
「いや、マントヒヒの村に行こう」
マロンたちは、オーザックの町に向かった。
オーザックの町・・・。伝説の英雄オーザックが住んでいたとされるその町は、人口32
万の都市で、マニーチョ大統領が治めているらしい。
マロン
「破壊王のことを知ってる奴がいればいいんだけどね・・・」
マントヒヒ
「マントヒヒのことを知ってる人はたくさんいるらしいよ」
14億kmほど歩くと、マロンたちの目にオーザックの町が映った。見るだけで、とてもに
ぎやかで明るくてにぎわっている町だというのがよくわかる。
マロン
「・・こういう町、アタイは好きだな・・・」
町に着いたマロンたちは、とりあえず町を歩き巡ることにした。
|