伝説の英雄『マッチョ』が死んでから2億年後…………彼の血を引いた新しい勇者が旅
立とうとしていた一一一!
<第6話・きこりのマスル>
僕はきこりのマスル。あの伝説の英雄『マッチョ』の血を引いている(と思う)。
最近、木を切るために必要なダンゴムシが、僕の住んでいる『ゴリラ森』から姿を消し
てしまった。
マスル「一体、何が起こってるんだ………?」
僕は、ダンゴムシ消失の謎を解くため旅に出た…………
途中、一匹の『もひもひ』(トリケラトプスのような動物で、「もひもひ」と鳴く生
物)に会った。
もひもひ「マスル、そんな重装備でどこに行くの?」
マスル「魔王を倒しに行くんだよ」
もひもひ「ボクも連れてってよ!」
マスル「ダメだよ。魔王は強いんだ。もひもひみたいな弱いやつじゃ勝てないよ」
もひもひ「大丈夫。魔王なんて踏みつぶしてやるから」
マスル「そうか。じゃぁ、行こう」
こうして、もひもひが仲間になり、ダンゴムシ消失の謎を解くため二人は旅を続けた…
………
約32光年歩いて、やっと『マッスルの町』に着いた。
この町の中央には、伝説の英雄マッチョの銅像がある。この町の名が『ドリフ』から
『マッスル』に変わったのも、彼のお陰なのだ。
もひもひ「へぇ。マスルって、マッチョの子孫なんだ」
マスル「うん(気持ち的にはね)。でも、マッチョって凄いよね」
もひもひ「あぁ。あの伝説の英雄『マチョーニ1世』を悪の道から救った程の人だか
ら」
マスル「僕は『足の裏のダニ』を尊敬してるんだ。だって彼は………」
マスルが英雄『足の裏のダニ』について語ろうとした時、事件は起こった。
町人A「マ………マチョーニが攻めて来たーーーーー!」
町人B「逃げろぉぉぉぉぁぁぁ!」
マスルともひもひが町の外を見ると、マチョーニの軍隊が迫っていた。
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