『マッスル伝説4』 ジャンル オリジナル
作者 rocky75 さん
投稿日 2001.5/3.20:38
rocky75より:ぬははははははははははははは。以上、意味のない笑いでした。






<モジャリーナの恐怖>


 ズボン&スリッパ&チョークの3人を連れたマトーヌは、伝説の英雄Mr.モモンガが使
用していたとされるモモンガのギターをゲッチューするため、モモンガの塔に向かった。

チョーク
「これが塔の内部かぁ・・・」

 塔は静寂に包まれていた。魔物の気配は全くしなかった。

ズボン
「階段があるぜ、マトーヌ」

 マトーヌたちは、階段を上った。だが、階段を上り終えた時、何者かに襲われた。気付
かれないようさっきまで気配を殺していたのだ。

何者か
「モモンガのギターは渡さぬ!このモジャリーナがな!!」

マトーヌ
「モジャリーナ・・・!?もしかしてキミはモジャ族の女!?」

モジャリーナ
「そう。私はモジャ族の長老の妹の夫の兄の妻の不倫相手の姉の娘!」

スリッパ
「なんでモモンガのギターを渡さねぇ!」

モジャリーナ
「このギターには、とてつもない魔力が封じ込められている・・・」

 モジャリーナは、マトーヌたちに、背負っていたギターを見せた。

マトーヌ
「それはモモンガの!?」

モジャリーナ
「私はこのギターを使って世界を支配する!」

チョーク
「そのギターは、そんなつまらない野望のために使うものじゃないはずだよ!!」

 そう言い切ると、チョーク王子は両手を前に差し出した。

チョーク
「いでよ・・ビッグ・ゴールデン・フィッシュ!!」

 チョークは、ビッグ・ゴールデン・フィッシュ(巨大な金魚)を召喚した。

巨大な金魚
「丸岡ボンバアアアアァアア!!!!!」

 巨大な金魚は、Mr.丸岡の顔をかたどった丸岡爆弾を、マトーヌに438億発ぶつけた。

マトーヌ
「ぐはあぁっ!!」

チョーク
「マトーヌ!」

モジャリーナ
「お前達の力はその程度なの!?」

 モジャリーナは神経を集中し、三段腹を召喚した。

モジャリーナ
「殺っておしまい三段腹!!」

三段腹
「死ねっ!巨大な金魚!!」

 三段腹は、巨大な金魚にマルテマソードを放った。

巨大な金魚
「ここは任せろ!マトーヌ、お前達は逃げるんだ!!」

 巨大な金魚は、今は亡き伝説の英雄メガネケースを召喚した。

巨大な金魚
「頼むぞメガネケース!」

故メガネケース
「安心しな!心配無用だぜ!!」

 故メガネケースは、全身に力をみなぎらせ、メガネクラッシュを放った。スリッパに。

スリッパ
「ぐがぁあああっっっっ!!!!」

 スリッパは55億のダメージを受けた。

マトーヌ
「スリッパ!!」

スリッパ
「マトーヌ・・・。チョーク王子を・・頼んだぜ・・・?」

 武器屋スリッパは、32年の生涯を終えた。

ズボン
「スリッパああああぁあーーーー!!」

チョーク
「スリッパ・・おじさん・・・?」

 スリッパが死んだと同時に、巨大な金魚&故メガネケースはマルテマソードのダメージ
を受けていた。

巨大な金魚
「ぐふぉおおぁあああーーーー!?」

故メガネケース
「おんぎゃあ」

マトーヌ
「巨大な金魚!メガネケース!!」

 巨大な金魚と故メガネケースは、死んだ。

モジャリーナ
「そろそろお前達も楽にしてあげるわ」

 彼女は、マトーヌたちに冷たく言い放った。

五段腹
「モジャリーナ様・・とどめはこの私が!」

 マトーヌたちはピンチを迎えていた。スリッパが死に、巨大な金魚が死に、故メガネ
ケースが死んだ。
 結果的に、戦力が半減したのだ。

マトーヌ
「もう・・ダメなのか?」

ズボン
「せっかくここまで来たのに・・・!」

チョーク
「・・・」

 その時、しわがれた老いた声が塔内に響いた。チョークはその声に反応した。

チョーク
「この声は・・おじいちゃん!」

マトーヌ
「マチョーニ404世・・・?」

マチョーニ404世
「フォッフォ・・かなり苦戦しておるようじゃな、チョーク王子や・・・」

五段腹
「何者だ貴様!!」

マチョーニ404世
「ワシの名はマチョーニ。マチョーニ404世じゃ。どれ・・スリッパ殿の仇を討たせても
らうかのぉ・・・」

五段腹
「老いぼれに何ができる!」

 五段腹は目から怪光線を放ち、マチョーニ404世を攻撃した。だが、マチョーニはその
光線を「だ液」でかき消すと、呪文を唱え始めた。

マチョーニ
「イオナビョン!!!」

 マチョーニの唱えた電撃呪文イオナビョンが、五段腹に直撃した。五段腹は9兆×4億
=20のダメージを受け、絶命した。

マチョーニ
「ふぉっふぉっふぉ・・・」

チョーク
「おじいちゃん・・すごい!」

ズボン
「つ・・強ぇ・・・!」

モジャリーナ
「ふぅん・・・さすがはマチョーニ123世の子孫ね。五段腹じゃ勝てないわけだ」

マチョーニ
「もう降参したらどうじゃ?おぬしではワシには到底かなわんぞ?」

モジャリーナ
「そうね・・・。確かに、私だけの力じゃ勝てない。でも・・・」

 モジャリーナは、モモンガのギターを手に取った。

モジャリーナ
「このギターを使えば・・・!」

マチョーニ
「いかん!そのギターの魔力はおぬしをも傷つける!!」

モジャリーナ
「モモンガのギターよ・・私に力を・・・!」

 彼女は、ギターの魔力を解き放った。

マトーヌ
「マチョーニ様、モモンガのギターにはどのような魔力が?」

マチョーニ
「あのギターには『天気予報』という究極の必殺技が封じ込められているのじゃ。天候を
自由に変えることができるのじゃ!!」

ズボン
「天候を自由に変えられる!?そりゃ大変だ!!(と思う)」

 モジャリーナは、天気予報をした。

モジャリーナ
「む・・これは!?今から地震が起きるわ!」

 彼女の台詞が終わった途端、塔が揺れ始めた。

マトーヌ
「こ・・この地震は!」

マチョーニ
「モジャリーナの天気予報が当たったのじゃ!いかん・・このままでは塔が崩れる!!」

ズボン
「む!それは大変!(と思う)」

チョーク
「モジャリーナ!やめてよ!!」

モジャリーナ
「はっはっは!誰も私を止められない!!いい気味だわ!!!」

マトーヌ
「このままじゃキミも死ぬんだぞ!?」

モジャリーナ
「はっはっは!」

 マトーヌの声は、モジャリーナには届かなかった。そして、あと6秒で塔が崩壊すると
いう時。

???????
「モジャリーナ!そこまでだ!!!!」

 こげ茶色のスーツを身にまとった何者かが、天空より現れた。

モジャリーナ
「何者・・・!?」

パワフルマスル
「我が名はパワフルマスル!伝説の勇者パワフルマッチョの子孫!(ではない)」

 そう言うと、パワフルマスルは天使の歌声で歌い始めた。

パワフルマスル
『んもぉ〜♪るる〜♪らりるぁ〜♪』

モジャリーナ
「こ・・この歌声は・・・!?」

 モジャリーナの心が揺れた。

モジャリーナ
「まさか・・・!」

 彼女は叫んだ。

モジャリーナ
「お父さん!?」

パワフルマスル
「そうだよモジャリーナ!」

 モジャリーナとパワフルマスルは抱き合った。

モジャリーナ
「どこに行ってたのよお父さん・・心配してたのよ!?10年間も私をほったらかして・・
・!」

パワフルマスル
「すまないモジャリーナ。俺があの時『おしるこ』を食べていなければ・・・」

モジャリーナ
「お父さん・・・」

マチョーニ
「ふぉっふぉっふぉ。10年振りの再会、じゃな」

ズボン
「くぅっ・・泣かせる話じゃねぇかっ・・・!(特におしるこ)」

モジャリーナ
「マトーヌ」

 モジャリーナは、マトーヌの両手にモモンガのギターを乗せた。

マトーヌ
「このギターは・・・?」

モジャリーナ
「あんた達になら・・このギターを正しい事に使ってくれるはず。必ず邪王を倒して
ね?」

マトーヌ
「あぁ・・モジャリーナ・・・!わかった。僕に任せてくれ!!」

 こうして、マトーヌはモモンガのギターを手に入れた。

<続く>


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