☆マティー・・・・・・・二大英雄マッチョ&マスルの子孫。靴下との闘いを始めようと
している。
☆メガネふき・・・・・・英雄メガネケースの子孫。実はホームシックにかかっている。
☆マチョーニ123世・・マチョ王国国王。ハム太郎を倒すため、マティーたちに協力す
る。
☆ムニエル・・・・・・・足の裏のダニの子孫。靴下という弟がいる。
★靴下・・・・・・・・・ムニエルの弟。天国王配下の四天王No.1。
<第20回 ムニエルと靴下>
靴下
「さぁ、私を楽しませてくれ……!」
ムニエル
「靴下ぁ!」
ムニエルが弟に叫んだ。
ムニエル
「オレだ!ムニエルだ!お前の……実の兄だ!」
靴下
「お前が……兄だと?」
靴下は怒りを覚えた。
靴下
「お前が私の兄だと!?ふざけるな!自分がどんなことをしたか自覚しているのか!?」
ムニエル
「許してくれ!あの時は……数学の2次関数のことばかり考えていてお前に構ってやれな
かった!」
靴下
「言い訳をするな!お前のせいで私は死んだ!お前だけは……」
靴下は力を手の平に集中し始めた。
靴下
「許さない!」
靴下はムニエルへの怒りをエネルギーに変えて、カメレオン松岡に変身した。
カメレオン松岡
「消えてなくなれ。ひと思いに殺してやろう」
そう言うと、カメレオン松岡は呪文を呟き始めた。
カメレオン松岡
「くらえ!ペギラギョン!!」
ペギラギョンと言えば、呪文威力 ランキング ベスト60に入るほどの呪文である。
メガネふき
「なら僕はベスト59の……」
カメレオン松岡
「させるか!」
カメレオン松岡はメガネふきに金縛りをかけた。
メガネふき
「くっ……!」
マティー
「メガネふき!」
カメレオン松岡
「はっはっは……私の勝ちだ」
ペギラギョンは、マティーたちに83兆ぐらいのダメージを与えた。
ムニエル
「ぐおああぁあ!」
カメレオン松岡
「苦しめ!わめけ!あえげ!そして死ね!天国で死んだ者はもう二度と生き返れない!さ
らばだ!」
??????
「そうはさせるか!モッコリダンス!(モッコリモッコリ)」
謎の男が突然現れモッコリダンスを踊ると、マティーたちのHPが86兆ぐらい回復し
た。
カメレオン松岡
「誰だお前は!」
??????
「私の名は、リポビタンQ!」
そう、彼の名はリポビタンQ。伝説の英雄足の裏のダニの子孫で、マチョーニ9世に踏
みつぶされた悲劇の勇者である。
ムニエル
「……ということは、オレの御先祖様……!?」
カメレオン松岡
「そして私の祖先……」
リポビタンQ
「靴下よ。私の子孫よ。もう無益な戦いはやめろ。お前では私には勝てない」
カメレオン松岡
「黙れ……!お前も私のペギラギョンで死に絶えろ!」
カメレオン松岡はペギラギョンを唱えた。
リポビタンQ
「お前のペギラギョンごとき、マルテマソードで十分かき消せる!」
リポビタンQはマルテマソードを放った。
カメレオン松岡
「マルテマソード程度の特技でペギラギョンがかき消せるわけがなかろう……が!?」
リポビタンQの放ったマルテマソードは、ペギラギョンの業火を完全に消し去った。
カメレオン松岡
「そ……そんな……ばかな……」
リポビタンQ
「私の魔力に勝てるわけがないだろう」
ムニエル
「お前の負けだよ、靴下……」
カメレオン松岡
「くっ……チクショウ!」
カメレオン松岡は悲しみに全身を震わせた。渋谷にあるハチ公の銅像ぐらいの大きさの
涙をこぼしながら一一
靴下
「悪かったな……兄さん……」
ムニエル
「もう気にするな」
マティー
「天国王はどこにいるんだ?」
靴下
「天国王様……いや、天国王はここから北西に9光年ほど歩いた所にある『みそスープの
神殿』にいるんだ」
マティー
「みそスープの……神殿……」
マティーは、神殿の名を呟いた。名前からして邪悪な気配がする神殿である。
リポビタンQ
「んじゃ、後は任せたぞ!グッビャイ!」
リポビタンQは、青汁の町に帰って行った。全裸で。
メガネふき
「それじゃあ、神殿に行こうか」
マティー
「いよいよ、天国編のクライマックスだな」
ムニエル
「マチョーニは……一緒に来てくれるのか?」
マチョーニ123世
「……ふん、ったく、しょうがねぇ奴らだ。オレ様の力がないと何にもできねぇんだ
ろ?」
こうして、マティーたちは、靴下とマチョーニ123世を仲間に加え、みそスープの神
殿に向かって9光年ほど歩きだした。
マティーたちは、不安に包まれていた。天国王は元々『神』であった人物である。どれ
ほどの力を持っているのか想像がつかなかった。
一一そして、みそスープの神殿に辿り着いた。
ムニエル
「みそスープの神殿……ここが……」
靴下
「天国王は、この神殿の931号室にいるんだ。あ、それと……241号室には入らない
方がいい」
マチョーニ123世
「なんでだ?中に何かいるのかよ」
靴下
「241号室には伝説のモンスター『グラン・モジャゴーン』が住んでいるんだ。グラン
は様々な呪文や特技を使う最強の魔物……はっきり言って天国王より強い」
マティー
「天国王より強いだと!?そんな危険な奴を放っておくわけにはいかない!モジャゴーン
を倒すぞ!」
マチョーニ123世
「何言ってやがんだマティー!そんなバケモンを殺る必要なんかないだろうが!」
だが一一マティーには自信があった。改めて考えてみると、このパーティには、世界中
を旅してきたトレジャーハンターのムニエルがいる。マチョーニ1世&9世&33世の能
力を引き継いでいるマチョーニ123世がいる。そして……元 天国四天王No.1の靴下
がいる。
マッチョ&マスルの子孫の俺マティーもいる!
ムニエル
「オレはマティーの意見に賛成だ」
メガネふき
「グランは倒した方がいいと思うな」
靴下
「グランに勝てれば、天国王にも勝てるってことだからね」
マチョーニ123世
「……ったく、ホントに付き合ってらんねぇな」
マティー
「よし!行くぜ!」
マティーは、241号室の扉を開いた。
<第21回に続く……!>
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