☆マティー・・・伝説の英雄マッチョ&マスルの子孫。魔王を倒すため旅立った。
☆メガネふき・・マティーの親友。伝説の英雄メガネケースの子孫。
☆ムニエル・・・伝説の英雄足の裏のダニの子孫。実はトレジャーハンター。
☆焼き豚・・・・何者?伝説の英雄焼き肉の子孫らしい。
★マチョニー・・世界征服を目指すマチョーニ123世が開発した生体兵器。鳥っぽいら
しい。
<第17回 カカポ&伝説の剣&緑のまゆ毛>
マティー&メガネふき&焼き豚&ムニエルら四人の勇者は、3時間後、やっとマチョ
ニーズの秘密基地らしき『鳥の巣』を見つけた。
焼き豚
「あの鳥の巣が秘密基地?」
メガネふき
「多分、そうじゃないかな。マチョニーって鳥っぽいし」
四人は、鳥の巣に侵入した。
ムニエル
「真っ暗だな……」
マティー
「みんな、敵の不意打ちに気をつけ一一」
マティーが言いかけた瞬間、急に辺りが明るくなった。目の前には、マチョニーたちの
中でも最高の力を誇るマチョニーズ14番隊隊長『カカポ』がいた。
カカポ
「わざわざ死にに来るとは哀れな奴らだ」
焼き豚
「マッスルシティの人たちをどこにやった!」
カカポ
「それを知りたければ、この私を倒すことだな!」
そう言うと、カカポは奇妙な動きを見せ始めた。相手の生気を吸い取り、白骨にしてし
まうという悪魔の踊り『カカポダンス』だ。
メガネふき
「みんな!目をつぶって!ここは僕に任せて!」
メガネふきはそう叫ぶと、自分もカカポダンスを踊った。メガネふきVSカカポのダンス
対決が始まった。その激闘は、42年続いたという一一
〜42年後〜
カカポ
「くっ……!」
カカポは、ついに倒れた。
メガネふき
「僕のカカポダンスの方が上だったね」
メガネふきは、ガッツポージュを決めた。そして、鳥の巣のさらに奥へと向かおうとし
た。そのとき、
カカポ
「待ってくれ!」
カカポはマティーたちを引き止め、言った。
カカポ
「メガネふきさん!私を弟子に……仲間にしてください!」
カカポは涙ながらに訴えた。
メガネふき
「……カカポダンスを、極めたいんだな?」
カカポ
「はい!」
メガネふき
「……わかった。ついてこい!」
こうして、カカポが仲間になった。
さらに奥へ進むと、マッスルシティの住民が、牢屋に閉じ込められていた。
住民A
「あ……あなたはまさか!」
マティー
「俺はマスルの子孫だ」
住民B
「さっさと助けろバカ」
こうして、マッスルシティの住民は救われた一一
マティーたちは、元の活気を取り戻したマッスルシティで、『伝説の剣』についての情
報を得た。
旅人
「この世のどこかに、かつての英雄アヴォンリー・キース(お茶の水)が使っていたとい
われる伝説の剣があるそうです」
五人は、その剣を探しに旅を続けた。
カカポ
「伝説の剣はどこにあるんだ?」
焼き豚
「あてもなく歩き回っては時間の無駄ですよ」
ムニエル
「う〜ん……」
そのとき、マティーの耳には、三人の言葉は聞こえていなかった。マティーは、今は亡
き恩師『Ms.モモンギャ』のことを考えていた。
メガネふき
「どうしたんだいマティー?」
マティーは、ふと我に返った。
マティー
「あっ……昔のことを思い出してたんだ」
メガネふき
「……モモンギャ先生か?」
マティー
「やっぱりわかるか?」
メガネふき
「……あの人のことは、もう忘れるんだ。今は伝説の剣と、魔王のことを考えてくれ」
一一2.6光年ほど進むと、小さな村に着いた。伝説の英雄『ルーシー(♀)』が住ん
でいた『ロビーの村』だ。
五人は、ルーシー(♀)の子孫が住んでるっぽい家に忍び込んだ。案の定、ルーシー
(♀)の子孫がいた。マティーたちは、ルーシー(♀)の子孫をゆうかい(融解)した。
ルーシー(♀)の子孫
「ぼくに何か用?」
焼き豚
「仲間になってください」
ルーシー(♀)の子孫
「タダでなってやるわけにはいかないな。『緑のまゆ毛』を持ってきてくれよ」
メガネふき
「緑の……まゆ毛?」
ルーシー(♀)の子孫
「そう。北西の森に住んでいる『真竜』(しんりゅう)っていうドラゴンが生やしている
まゆ毛のことさ」
カカポ
「真竜!?」
ムニエル
「どうしたカカポ?」
カカポ
「ひぃっ!すみませんメガネふき師匠!」
カカポは逃げ出した。しかし回りこまれなかった。
マティー
「ど、どうしたんだ?」
ルーシー(♀)の子孫
「あいつが逃げるのも無理ないさ」
メガネふき
「どうして……」
ルーシー(♀)の子孫
「どうしてだって?真竜は9669兆年前に『大魔王ガリレオ』を倒したほどの力を持っ
てるのさ」
ムニエル
「だ……大魔王ガリレオを!?」
大魔王ガリレオは、戦闘力82cmを誇る最強最凶最悪の魔王である。
メガネふき
「なんで、緑のまゆ毛が欲しいんだい?」
ルーシー(♀)の子孫
「そのまゆ毛があれば、伝説の剣がある場所がわかるらしいんだ」
マティー
「マジで!?」
伝説の剣のある場所を知るため、四人は緑のまゆ毛をゲットしに行った一一
四人は、緑のまゆ毛を手に入れるため、旅を続けた。だが、旅の途中で予想外の出来事
が起こった。
老人
「ふぉっふぉっふぉ……どこに行きなさるのじゃ?」
そこには、マッスルシティで会った老人がいた。
メガネふき
「緑のまゆ毛を探してるんです」
老人
「クックック……それはもしかしてこれのことかな?」
老人は、握っていた手を開いた。そこには緑のまゆ毛があった。
マティー
「な……なんであんたが……!?」
老人
「真竜も案外大したことなかったぜ!2ターンで倒したよ!」
そう言うと、老人は正体をあらわした。
ムニエル
「貴様はマチョーニ123世!」
マチョーニ123世
「てめぇら全員ここで死ね!」
マチョーニ123世は巨大な金魚を召喚した。巨大な金魚は『すごく黒い何か』を放っ
た。焼き豚はそれをまともに受けたが、無傷だった。
焼き豚
「お前の力はその程度か!」
焼き豚はそう叫ぶと、少しずつ姿を変え始め、『山田のおろち』に変身した。焼き豚
は、焼き肉の子孫でありながら、真竜の息子でもあったのだ。
山田のおろち
『死ねぇェェェ!』
山田のおろちは、「すべてを焼き尽くす炎」を吐き出した。炎は、マチョーニ123世
だけでなく、マティー&ムニエル&メガネふきまで焼き尽くした。
一一そして、冒険の舞台は、『天国』へと移る一一
<つっづくわよ〜(みかわけんいち)>
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