『マッスル伝説2』 ジャンル オリジナル
作者 Rocky さん
投稿日 2001.3/6.14:28
rocky75のどうでもいい一言:今日の『保健』のテストは難しかった………(そうそう、次々回からは、マスルの子孫が活躍するよん)





☆マスル・・・主人公。三人の仲間と五人の伝説の英雄と共に、真魔王と対戦中。

☆マチョーニ9世・・・マチョ王国国王。毛を伸ばすのが得意。

☆グリコーゲン・・・近所のマングースの子孫でありながら、消化酵素でもある勇者。

☆リンダ(♀)・・・ロビンソンの子孫で、紅一点。肌が荒れてきている。



<第15話 決着+エピローグ>



  幻のうなじ『死ネ一一一虫ケラドモ一一一』

  巨大な金魚「へっ! 生意気な奴め! これでもくらいやがれ!」

 巨大な金魚は幻のうなじに『黒い何か』を放った。

 一一一だが、幻のうなじは『黒い何か』をかき消すと、ロケットパンチを発射して、巨
大な金魚の胴体を貫いた。

   巨大な金魚「グハァアア………っ!」

    マッチョ『そ………そんな馬鹿な………!』

   幻のうなじ『無駄ダ一一一モウ諦メロ一一一我コソハ世界ヲ滅ボス魔王一一一』

     マスル「やっぱり………僕たちに勝ち目はないのか………?」

  グリコーゲン「もう………お終いだ………」

 マスルたちは、もう諦めてしまった。どう考えても、勝機はなかった。

  幻のうなじ『全テ滅ビヨ一一一全て一一一』

 幻のうなじは、笑った。冷たく笑った。心正しき者を絶望のどん底に落とす、悪魔の微
笑みだった。

 幻のうなじは宇宙の法則を乱し始めた。ブラックホールが地球に近づき、すべてを飲み
込もうとした。

 そのとき一一一ブラックホールから、468億年前に活躍した光の英雄が現れた。

 彼の名は、『アヴォンリー・キース(お茶の水)』。既に人々に忘れられてしまってい
た、究極の戦士である。かつて魔王ポリフェノールを倒した伝説の勇者である。

  キース(お茶の水)『我が名はアヴォンリー・キース(お茶の水)………幻のうなじ
よ、我が剣技を受け止められるか………?』

      幻のうなじ『我ハ死ナン一一一コノ青キ地球ヲ滅ボスマデハ一一一』

  キース(お茶の水)『そうか、ならば光の中に消え去るがいい………!』

 そういうと、キース(お茶の水)は『↑↓→←⇔↑AYB⇔X』を入力し、「弱パン
チ」を連打した。

  キース(お茶の水)『オラオラオラオラ!』

      幻のうなじ『グハッゲホッ!』

 幻のうなじは42ぐらいのダメージを受けた。瀕死の重体である。

      幻のうなじ『ツ一一一強スギル一一一!』

  キース(お茶の水)『とどめだ。黄泉の国で後悔しろ』

 キース(お茶の水)は全神経を集中させ、地割れを起こした。その地割れの間から、故
パワフルマッチョが現れた。

  故パワフルマッチョ『くらえ! 幻のうなじ!』

 故パワフルマッチョは『↑B↑↑↑↑↑↑↑』を入力して、ファイナルアタックを放っ
た。そして、ついに一一一

  幻のうなじ『ソンナ一一一ソンナ一一バカナ一一一コンナハズデハ一一一?』

 真魔王ダンゴムシ、もとい、幻のうなじはこの世から消え去った。

   グリコーゲン「や………やったのか……?」

  マチョーニ9世「………どうやら、そのようだな」

      マスル「勝った………僕たちは………」


      マスル「ついに勝ったんだ!」


 マスルたちは、長かった戦いに終止符を打った。疲労感は全て、喜びに変わった。邪悪
な魔物たちの気配も、完全に消えたようだ。

    ロビンソン『そうか………終わったか………』



★エピローグ★



  マッチョ『さらばだ………マスルたちよ………』

   マスル「やはり………行ってしまわれるのですか………」

 幻のうなじとの戦いが終わってから25秒後、マッチョたちと別れる時が来てしまっ
た。

  マチョーニ1世『我々はもう、既に死んでいる………この世にいてはいけない存在な
のだ………』

  マチョーニ9世「そりゃあ、十分わかってっけどさ……」

 リンダ(♀)は、泣いていた。グリコーゲンも、目から涙を溢れささずにはいられな
かった。

    ロビンソン『我々は、お前たちのことは忘れないぞ』

  マチョーニ1世『あぁ、絶対にな』

   足の裏のダニ(オレの子孫を踏みつぶしたこともね)


     マッチョ『それでは………さらばだ……勇気ある勇ましき勇者たちよ………』

 そう言うと、五人の英雄たちの姿は徐々に薄れていき、やがて消滅してしまった。

 
 一一一残された五人の勇者たちは、何を思うのか一一一

  マスル「みんな………これからどうするの?」

  焼き肉「私は、魔王に滅ぼされた故郷を復興させるつもりです。それでは………」

 焼き肉は、マスルたちに別れを告げ、自分の故郷に帰っていった。

  マチョーニ9世「オレは、マッスルの町長と話し合って、同盟を結ぶつもりだ」

   リンダ(♀)「アタシは旅を続けるわ」

   グリコーゲン「俺は………フレッシュ佐藤の墓参りに行くよ……」

   リンダ(♀)「マスルは、どうするの?」

      マスル「僕は………」


 マスルは、答えた。


  マスル「僕は………木を切る!」


 マスルはきこりであった。森には、木を切るための材料であるダンゴムシがたくさんい
た一一一



(マスルと伝説の英雄たち<完>)