マスル・・・主人公。魔王との戦いを始めようとしている。
マチョーニ9世・・・マチョーニ1世の子孫。マチョ王国国王。口が悪い。
グリコーゲン・・・消化酵素。母の名はアミラーゼ。
リンダ(♀)・・・ロビンソンの子孫。父の名はマイケル(♂)。
<第14話 魔王の恐怖+伝説の英雄の復活+魔王の変身>
魔王は、自らを『ダンゴムシ』と名乗った。
マスル「ダンゴムシだと…………!? ………まさか!」
マスルは森に住んでいた。マスルはきこりであった。だが、木を切るための材料である
『ダンゴムシ』が森から消えてしまっていたのだ。
マスル「まさか! お前のせいで森のダンゴムシたちは!?」
魔王ダンゴムシ『世界中に生息していたダンゴムシは全て我の栄養にさせてもらった
………』
マチョーニ9世「この野郎! 許さねェ!」
すかさずマチョーニ9世は小学生時代に使っていたコンパスを魔王ダンゴムシに突き刺
した。だが、ダンゴムシは顔色ひとつ変えなかった。
魔王ダンゴムシ『その程度か………お前の力は………』
すると、ダンゴムシは大きく息を吸い込み、せみの抜け殻を召喚した。
せみの抜け殻「久し振りだなマスル!」
マスル「せみの抜け殻! 一緒に戦ってくれ!」
せみの抜け殻「残念だが、ボクは君の敵だ!」
せみの抜け殻は『↓→A』を入力して、波動拳を放った。マスルたちは45億ぐらいの
ダメージを受けた。
グリコーゲン「うわああああぁ!」
せみの抜け殻「はっはっは! これでとどめだ!」
せみの抜け殻は両手を天にふりかざし、『暗黒の雲』を呼び寄せた。すると、暗黒の雲
が徐々に姿を変え、ミラクルマッチョに変身した。
ミラクルマッチョ「私に任せろ!」
マスル「ミラクルマッチョ!」
ミラクルマッチョは全身に気合いを込め、巨大な金魚を召喚しようとした。一一一が、
巨大な金魚は召喚されなかった。一瞬早く、魔王ダンゴムシが『思い出の牛乳』を召喚
し、ミラクルマッチョを瞬殺したのだ。
ミラクルマッチョ「ぐっはあぁぁぁ………!」
ミラクルマッチョは、649年の短い生涯を終えた一一一
思い出の牛乳「もう降参しろ。お前らに勝ち目はない」
マスル「まだ………まだ終わるわけにはいかない!」
せみの抜け殻「往生際の悪いやつだ…………ならば死ね!」
思い出の牛乳「これで終りだ!」
すると、思い出の牛乳とせみの抜け殻は融合し、英雄マチョーニに変身した。
マチョーニ9世「あ………あなたは………!」
初代マチョーニ <よく頑張った………我が子孫よ………ここからは我々に任せろ!
>
そう言うと、マチョーニ1世は、マッチョ&ロビンソン&近所のマングース&足の裏の
ダニを召喚した。
ロビンソン <リンダ(♀)………よく、頑張ったな。私はお前を誇らしく思
うぞ………>
近所のマングース <グリコーゲン………魔王は想像以上に強いようだな>
足の裏のダニ <………(あれ? オレの子孫は?)>
魔王ダンゴムシは、突然英雄が復活したことに動揺している。
マッチョ <後は私たちに任せろ、マスル>
マスル 「マッチョ様………」
マッチョ <行くぞ! みんな!>
五人の英雄は気持ちをひとつにして、巨大な金魚を召喚した。
魔王ダンゴムシ『巨大な金魚ごときで我がビビるとでも思ったか!?』
魔王ダンゴムシは再び思い出の牛乳を召喚し、その牛乳(80リットル)を飲み干し
た。
魔王ダンゴムシ『うがあああぁあぇぇぉぉぉぃぃああ!!』
この世のものとは思えない、全身に寒気が走る凄まじい叫び声をあげた魔王ダンゴムシ
は、究極の変身を遂げ、真の力を発揮した。
真魔王ダンゴムシ『ハァ一一一ハァ一一一』
リンダ(♀)「これが………ダンゴムシの真の姿………」
真魔王ダンゴムシ『我ノ名ハ「幻のうなじ」一一一我ヲ本気ニサセタコトヲ後悔スル
ガイイ一一一』
魔王城でのラストバトルが、今始まる一一一
幻のうなじ『カカッテ来イ一一一虫ケラドモ一一一チカラノ差ヲ教エテヤル一一一』
<続く>
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