マスル一一一主人公。世界の平和を守るため、魔王城で四人の仲間と共に戦
闘中。
もひもひ一一一もひもひ。もひもひと鳴くはずだが、彼はあまり鳴かない。
マチョーニ9世一一一マチョ王国国王。住民からの信頼は、薄い。支持率は森首相並
み。
グリコーゲン一一一近所のマングースの子孫。消化酵素だが、本人はまだそのこと
を自覚していないらしい。
リンダ(♀)一一一紅一点。召喚魔法が得意。
<第12話・VS カメレオン伊藤>
マスル一行は、遂に魔王城に足を踏み入れた一一一
マスル「真っ暗だな………」
リンダ(♀)「不気味な城ね………」
グリコーゲン「嫌な予感がする………」
???????「やはりここまで来たか………」
見ると、そこには、グリコーゲンに化けていたカメレオン伊藤がいた。
マスル「お前はカメレオン伊藤!」
カメレオン伊藤「ポケットティッシュの仇…………討たせてもらふ!」
マスルたちとカメレオン伊藤の激戦が(おそらく)始まった一一一
リンダ(♀)「これでもくらいなさい!」
リンダ(♀)は巨大な金魚を召喚した。そして、巨大な金魚は『白くてもわもわしたも
の』をカメレオン伊藤に放った。
カメレオン伊藤「ぎゃあああぁああぁああ」
カメレオン伊藤は死んだ。つらく苦しかったバトルが、今終わったのだ。
グリコーゲン「すごいじゃないかマスル! あんな呪文を使えるなんてな!」
マチョーニ9世「てめぇもまあまあ成長したようだな」
マスル「そんなに誉めないでよ。グリコーゲンだって凄かったよ」
一一一そして、マスルら六人は、魔王城のさらに奥へと向かった。途中、何度も魔物た
ちに襲われたが、グリコーゲンの『裏拳』、リンダ(♀)の『召喚』、マチョーニ9世の
『5cm鼻毛』、Mr.モモンガの『天気予報』のお陰で、魔物たちから怪我を負わされずに
すんだ。
????????「よくここまで来れたなぁマスル」
魔王城の地下52階に、もひもひの名を騙っていた、どっかのオッサンがいた。
マスル「ど………どっかのオッサン!?」
どっかのオッサン「ふっ、だがこれで終りにしてやる…………これでもくらえ!」
どっかのオッサンは天空から大魔神を呼び出した。マスルたちを抹殺させるつもりだ。
どっかのオッサン「せいぜい楽しんでくれ。大魔神の強さを知りながら死ぬがいい」
Mr.モモンガ 「死んでたまるものか!」
Mr.モモンガはすかさず天気予報をした。
Mr.モモンガ「今日は………午後から雨だね」
大魔神 「えっ? マジで? やべっ! 傘忘れて来た!」
大魔神は天空に戻っていった。『ありがとう、あんたのお陰で濡れないですむよ』と、
Mr.モモンガに感謝の言葉を言い残して………
どっかのオッサン「ちっ、大魔神め………逃げやがったか………」
そう言うと、どっかのオッサンは後ろを振り返り、巨大な扉を開いてその部屋の中に駆
け込んで行った。その部屋は闇に包まれている一一一
グリコーゲン「あの部屋に………魔王が?」
Mr.モモンガ 「どうやらそのようですね」
リンダ(♀)「もう引き返せないわ」
マチョーニ9世「どうすんだマスル?」
マスル「………」
マスルは、腹を決めた。
マスル「………行こう………!」
巨大な扉を抜けて、六人の勇者はその部屋に入って行った。中に待ち受けているものは
果たして一一一?
<続く・・・・(あんたの娘は俺が預かった。返してほしければ…………耳かきを持って
こい。………なにぃ? 耳かきは今切らしてる? ちっ、仕方ねぇ、う〜ん………それ
じゃぁ、メガネケースを持ってこい。それで許してやるよ…………)>
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