マスル一一一主人公。マッチョの子孫。きこり。
もひもひ一一一もひもひ族の少年。ダンディー。
マチョーニ9世一一一マチョ王国国王。マチョーニ1世の子孫。
グリコーゲン一一一近所のマングースの子孫。消化酵素。
<第10話・裏切り+出会い>
マスル&もひもひ&マチョーニ9世&グリコーゲンら四人の旅は、想像以上に過酷なも
のだった。途中、何度も魔物に襲われた。だが、マチョーニ9世の『3cmわき毛』によっ
て、何度も危機から脱出しまくった。そして一一一
遂に、伝説の英雄『ロビンソン』の子孫が住む「ロビーの村」に着いた!
マスル「ここがロビーの村か………」
マチョーニ9世「ロビンソンの子孫はどこにいるんだ?」
グリコーゲン「あの豪華な家に住んでるんじゃないか?」
グリコーゲンが指した方向を見ると、立派な家があり、その周りにはたくさんの『ゴリ
ラ』がいた。『ゴリラ』は喧嘩をしているようだ。血を吹き出している者もいる。
マチョーニ9世「おいおい、やばいんじゃねぇか?」
もひもひ「うん、やばいね。止めよう!」
グリコーゲン「いや、止める必要はない」
マスル「何故だ?」
グリコーゲン「どうせお前たちも、あの『ゴリラ』たちも死ぬのだからな!」
そう言うと、グリコーゲンは少しずつ姿を変え、『カメレオン伊藤』に変身した。
マチョーニ9世「カ………カメレオン伊藤!?」
マスル「お前は偽者だったのか!」
もひもひ「本物のグリコーゲンはどこにいるんだ!」
グリコーゲン「やつは、もう死んだ。今頃、魔王様の胃袋の中さ」
マスル「くそぉ………」
マスルはショックだった。今まで数々の苦難をともに乗り越えて来た「仲間」が、実は
「敵」だったのだ。しかも、魔王の手下だったのだ。
マスル「頼む、もひもひ! 『もひもひボール』で伊藤を………!」
もひもひ「その必要はない」
マスル「ま………まさか!」
もひもひ「その『まさか』だよ」
すると、もひもひまでもが少しずつ姿を変え、『どっかのオッサン』に変身した。
マスル「ウソだ……ウソだと言ってくれ!」
どっかのオッサン「ウソじゃないさ。な、マチョーニ」
マチョーニ9世「そろそろ正体を明かすか………」
マチョーニ9世も少しずつ姿を変え、『ポケットティッシュ』に変身した。
マスル「ひどい………ひどすぎる…………」
ポケットティッシュ「間抜けなやつだ………ふっ、おとなしく………」
オッサン&伊藤「死ね」
そのころ、パワフルマッチョは一一一
パワフルマッチョ「お父さ〜ん、GB版のDQ4買ってよ〜」
父「FC版のDQ2で許してくれよ」
パワフルマッチョ「いやだ〜、DQ4がいい〜!」
母「あら………?」
パワフルマッチョ「どうしたんだい母さん?」
母「マスル君が困ってるわよ。助けに行ってあげたら?」
パワフルマッチョ「え〜、どうでもいいじゃん、マスルなんて」
母「何言ってるの。助けてあげないと、魔王が地球を滅ぼしちゃうわ
よ?」
パワフルマッチョ「ちぇ………しょうがないなぁ。昆布茶、用意しといてよ」
そして、パワフルマッチョは地球に向かった一一一
パワフルマッチョ「助けに来たぞーーーー!」
マスル「パワフルマッチョ!」
ポケットティッシュ「またお前か! 今度こそは………」
ポケットティッシュは台詞を言い終わる前に、ぐったりと倒れた。
マスル「えっ!?」
カメレオン伊藤「は………速すぎる……! 見えなかった………」
パワフルマッチョ「これで終りだ!」
パワフルマッチョは巨大な金魚を召喚した。そして、
パワフルマッチョ「死ね!」
パワフルマッチョは巨大な金魚に背負い投げを決めた。
巨大な金魚「(ゴキッ)グヘッ」
巨大な金魚は背骨を折って、逝った一一一
どっかのオッサン「ダメだ、カメレオン伊藤! 一旦、魔王様に報告だ!」
カメレオン伊藤「その方がよさそうだな」
どっかのオッサンとカメレオン伊藤は姿を消した一一一
パワフルマッチョ「ちっ、逃がしたか」
マスル「もひもひ………マチョーニ9世………グリコーゲン………」
パワフルマッチョ「そう悲しがるな。人生に別れはつきものだ」
だが、パワフルマッチョは目に涙を浮かべていた。最愛の友である巨大な金魚を亡くし
てしまったのだから一一一
マスル「うぅ………くぅ………」
パワフルマッチョ「………(ったく、しょうがねぇガキだな……)よし、俺に任せ
ろ!」
そう言うと、パワフルマッチョは、『もひもひ』『マチョーニ9世』『グリコーゲン』
『ロビンソンの子孫』を召喚した。
パワフルマッチョ「こいつらは本物だ(多分)。安心して旅を続けてOKさ」
マスル「ありがとう、パワフルマッチョ!」
こうして、(おそらく)正真正銘本物のもひもひ&マチョーニ9世&グリコーゲンが仲
間になった。ロビンソンの子孫も『リンダ(♀)』と名乗ると、パーティに加わった。
<続くっちゅーの(死語)>
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