<プロローグ・タフガイなタフガイ>
俺の名はタフガイ。性格はタフガイだ。あの伝説の英雄『オルテガ』の一人娘だ。
今日、変な夢を見た。何? どんな夢か、だって?
仕方ない、教えてやろう。
〜 タフガイの夢 〜
俺は森を歩いていた。でも、その森が厄介な所でさ。モンスターはウジャウジャ出るし
道は複雑だし、すっかり迷っちまったんだ。
そしたら、向こうから変なじじいがこっちに歩いて来たんだ。そのじじいがいきなりこ
んなことをほざきやがった。
「ふぉっふぉっふぉっ」
『3回も言うな』
「道に迷いなされたかな」
『何故わかる』
「西の方向に歩いてゆけば、この森を抜けられるはずじゃ」
(怪しいじじいだが、信じてみるか………)『ありがとよ、じじい。あばよ』
「ところで、もし途中で岩があったらここまで押してきてくれんかの。きっと礼はするぞ
い」
『岩なんか何に使うんだよ。だいたいそんなこと、俺にたの…………』
一一一そこで、俺は思った。
(もしかして、このじじいは………スカウトマン? そうだ、そうにちがいない。ひょっ
としたら………アリアハン最大のジム『タフガイスタジアム』のオーナーかも………うっ
ひょー! ここで俺のタフガイぶりを見せつければ、タフガイスタジアムの会員…………
いや、リーダーになれるかもしれない……!)
『じいさん、俺はやるぜ! 岩なんか300個でも400個でも持って来てやるよ!』
俺は、宣言通り、「1000個」岩を持って来た。
そしたら、じじいが「50ゴールド」をくれた。
一一一50ゴールド………? タフガイスタジアムのオーナーがケチくさいなぁ………
〜 タフガイの夢、終了 〜
………という夢を見たんだ。これで、俺のタフガイぶりが、よくわかっただろ?
<続く>
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