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『悲しみの中で・・・』 | ジャンル | DQ4小説 |
作者 | Dom さん | |
投稿日 | 2002.2/16.21:12 | |
お久しぶりです、Domです。最後がシンシアの事で固まっています(^^;) |
人知れぬ山奥の平和な村を襲った突然の悲劇 たった一人生き残った孤独な少年ソロは 廃墟と化した村を見て何を思う・・・ 悲しみの中で・・・ 第弐話 決意と旅立ち ・ ・ ・ ・ 村はかつての明るさを失いすっかり荒れ果てていた・・・ 家屋はボロボロに壊された上に火もつけられていたり・・・ 毒の沼が発生しひどい悪臭を放っている・・・ 「くそっ!!」 自分の無力さに怒りを感じていた 「俺っていったい何なんだよ・・・!」 犠牲を払ってまで 今ここに生きている自分がとても腹立たしかった 後に付いていって戦いに行けば良かったのに 自分が行かずにシンシアを行かせてしまった 俺そっくりの姿に変えさせてしまってまで・・・ 「俺は臆病なんだ・・・」 「俺は非情なんだ・・・」 「俺は・・・・・・・・」 ループ思考になりかけようとしたその時だった 何だ? ス――――――――――――――――――――――! いきなり無数の光が現れた・・・ 「父さん!シンシア!みんな!!」 それらはみんなに形を成した・・・ 「みんな今までどこに行ってたんだよ!?」 『・・・・・・・・』 父さんはこの問いに答えずこう冷たく言い放った 『お前は・・・世界の希望なのだから・・・生き抜かなくてはならない』 えっ? 「そんな!これじゃあさっきと変わらないじゃないか!」 『じゃあな・・・ソロ・・・』 「父さん!!」 ス―――――――― 消えてしまった・・・ まさかシンシアも!? 『ソロ・・・頑張ってね・・・!』 「行くな!!シンシア!」 シンシアは首を横に振った・・・ 『もう行かなくちゃ・・・さよなら・・・ソロ・・・』 「シンシア!!」 ス―――――――― 他のみんなも次々に消えていってしまった・・・ また一人・・・また一人と・・・ 「みんな・・・俺を一人にしないでくれよ・・・!」 絶望と孤独 恐怖と悲しみ 憎しみと怒り それらだけが俺の心の中を満たしていた・・・ 「なんで・・・!こんなに・・・!」 その時だった 俺の脳裏に何かが過ぎった それは・・・・ シンシアの笑顔 だった・・・ そう・・・俺は何よりもシンシアが好きだった シンシアが笑っていてくれたから頑張れた 笑顔を壊したくないから・・・ いつまでも・・・ 笑っていてほしかったから・・・ 「シンシア・・・」 !!! 小高い丘の上で何かが光った 近寄って見ると・・・ 「これはシンシアの・・・!!」 そう・・・光の正体は、シンシアが気に入っていていつも被っていた羽帽子だった 「そうだよな!シンシア!俺は・・・」 世界の希望だもんな!! 「シンシア!俺、行って来るよ!世界を救う旅に!!」 俺はシンシアの羽帽子を握りしめ、旅立った・・・