ついに3人の仲間[Aチーム・くろ、にくぶた、ホイミソ]を仲間にした勇者「ぶちょう」。 一行は苦労しながらもカザーブに到着した。目指すはシャンパーニの塔! (脚色してありますが、内容は実際のプレイに忠実です) 私は勇者「ぶちょう」、セクシーギャル、LV11。 アリアハンを出発し、一人でロマリアまでたどり着いたものの、いざないの洞窟での全滅の経験から一人旅に不安を感じた私は、一旦アリアハンに帰り3人の仲間・・・、 むっつりスケベの遊び人「くろ」と、すばしっこい武道家の「にくぶた」と、なぜかホイミ系しか使えないという、ぬけめがない性格の僧侶「ホイミソ」、 ・・・を仲間にした。(私は彼らを便宜上Aチームと名付けた) 一度死んだ仲間は生き返らせることはできない。 私たちはできるだけ慎重にレベルを稼ぎ、時間をかけながらもついにカザーブまでたどり着いた。 にくぶた「にく〜♪〜に〜く〜〜〜♪にくにく〜♪〜にく! やった!ついにカザーブにたどりついたぞおおおおお!!!」 くろ「嬉しそうだね。」 にくぶた「おうよ!これで鉄のツメが手に入るぜ!」 ホイミソ「ほう。確かに小さい村ですが、武器屋の品揃えは良いみたいだ。」 ぶちょう「・・・じゃあ、夕方に宿屋に集合と言うことで、しばらく自由行動にしましょう。これで、いいかな?」 私は一足先に宿屋で休むことにした。 なんだかんだで仲間はまだ弱い。戦闘ではひやひやしっぱなしだ。 1回の攻撃で、7,8のダメージを受けているようでは困る。 装備をもっと充実させねば。 私は宿屋の部屋で疲れきった体を休めた。 それにしても・・・本当に・・疲れた・・。 にくぶた「にく〜♪〜に〜く〜〜〜♪にくにく〜♪〜にく!」 ・・・しばらく眠ってしまっていたようだ。 しかし、大喜びしている にくぶた の声で完全に目が覚めた。 にくぶた「見てくれよ、この輝き!鉄のツメ、ついにゲットォオおおおお!!」 ぶちょう「あ、そう。おめでとう。」 にくぶた「うっしゃあ!もう最高!! ゴール、ゴール、ゴール、ゴール、ゴォォォーール!!」 ぶちょう「ちょっと静かにしてくれるかな?」 そこにホイミソが帰ってきた。 ホイミソ「・・・うーむ。」 ぶちょう「どうかした?ホイミソ・・。」 ホイミソ「いや、たいしたことじゃありません。」 ぶちょう「?」 ・・・もう夜になっていたようだ。 意図せずこんなに眠ってしまうとは、私も相当疲れていたみたいだな。 くろ「ただいまー。」 さすがに遊び人だけあって、くろが一番遅く帰ってきた。 くろ「ねぇねぇ、おいら、いい情報を仕入れてきたんだよ。」 にくぶた「へぇ、どんな?」 くろ「酒場の裏の家に住んでる人に聞いたんだけど、実はここから北西の森に、エルフの住む村があるらしいんだ。」 にくぶた「ふーん。そんなのがあるのか。」 くろ「あああ、エルフの娘と寝てみてぇ、げふッ・・、いや、一度会ってみたいなぁ。エルフなんてロマンチックだもんなぁ。」 にくぶた「ロマンチストなんて柄か、てめぇは?」 くろはそのむっつりスケベぶりを、あまり隠そうとしなくなってきた。 さすがにたまに辟易することもあるが、それだけ打ち解けてきたと言うことか? ぶちょう「その情報は確かなの?」 くろ「うん。その人は信用できそうな人だったよ。・・・それより、奥さんがなかなかの美人でね。寝てる間にちょっとイタズラしようとしたら、目を覚ましちゃって大変だったよ。ムフフ。」 聞いてないって・・・。 くろ「エルフの村なんて、おもしろそうだ。行ってみようよ!」 ぶちょう「うーん。でもやっぱり、まずはシャンパーニの塔の方が先決かな。」 くろ「なんで、そんな所にいくの?」 ぶちょう「あそこは盗賊の巣窟と言われていて、どうやらロマリア王の金のかんむりを盗んだ犯人もそこにいるらしくて・・。」 くろ「はぁ?盗賊!?」 にくぶた「なんのことだ!?」 ぶちょう「え?言ってなかったっけ?」 私は事情を話した。 にくぶた「なにぃい!?」 くろ「盗賊を捕まえるぅ!?」 ぶちょう「あはは。一人旅の時に引き受けたからねぇ。まだ言ってなかったか。」 くろ「ちょっと待ってよぉ!!」 ぶちょう「そう言えば、ホイミソ。なんでさっきから黙ってるの?」 にくぶた「おい、こら誤魔化すな!」 ホイミソ「・・・実は相談があるんですがね。今日、村の道具屋でいい物を見つけたんですよ。どくばりって知ってます?」 ぶちょう「どくばり?」 ホイミソ「急所を突けばどんな敵でも一撃で倒せる、優れた武器です。売り物じゃないらしいんですが、是非欲しい。今夜にでも忍び込んでいただいちゃいませんか?」 ぶちょう「え?」 くろ「・・・それって泥棒するってこと?まずいよ、それは・・・。」 にくぶた「・・・・。」 ホイミソ「いやぁ、道具屋の主人はマヌケそうなやつだったんで大丈夫ですよ。」 私たちは賛否両論で激論を交わした。 どくばりは是非欲しいが盗むのはどうだろう? 結局、道具屋の近くまでとりあえず行ってみて、それからもう一度考えようと言うことになった。 真夜中の村は本当に静かだ。 私たちはできるだけ音を立てないように、道具屋の近くまで行った。 ホイミソ「さっそく、忍び込みましょう。」 くろ「・・・ちょっと待て約束が違う!」 ホイミソ「大丈夫。昼間に下見をしてあります。」 ホイミソは くろ の静止も聞かず、なんと、正面のドアから道具屋に侵入した。 私たちもしぶしぶ、ホイミソについて行った。 たしかに道具屋の主人はマヌケそうな顔で、スヤスヤと眠っていた。 ホイミソは手早く店のカウンター脇の宝箱から「どくばり」と「こんぼう」を盗み出した。 後はとにかく急いで宿屋にもどった。 盗みを働いた直後というのがウソみたいに、みんな落ち着いていた。 ![]() カザーブの村 次の日の朝、顔を真っ赤にした道具屋の主人が、部屋に怒鳴りこんできた。 道具屋「おまえだろ!どくばりを盗んだのは!!返せ!!!」 ホイミソ「知りませんねぇ。何か証拠でもあるんですか?」 道具屋「昨日、あんなに欲しがってただろ!おまえが盗んだにちげぇねぇ!!」 にくぶた「おいおい、朝っぱらから何なんだよ、おっさん!知らないって言ってるだろ?ケンカ売ってるのか?それならいつでも買ってやるぜ。」 にくぶたは鉄のツメを装備した。 道具屋「うくっ。ちくしょぉ・・・・!」 騒ぎを聞きつけた村人たちもやって来た。 宿屋の部屋のすぐ外で、ホイミソと にくぶた が村人たちの応対をしているようだった。 村人A「これだから、よそ者は信用できねぇ!」 私と くろ は寝たふりをしながらベットの中でそれを聞いていた。 結局、一時間ぐらい言い争いをしていたようだが、証拠不十分ということで村人たちは諦めて帰っていった。 私は罪悪感にさいなまれた。 母さんは、今ごろ元気にしているだろうか? にくぶた「おい、ぶちょう。こんな気分の悪い村、早く出ようぜ。」 ホイミソ「そうですね。あまり長居をしないほうがいいみたいだ。」 くろ はすでに、黙って身支度をしていた。 ・・・ああ、なんだか頭痛がする。 にくぶた「あああ!胸くそ悪いな!あ、そうだ!いいことを思いついた。」 ホイミソ「なになに・・・・・。ふむ。それはいい考えですね。」 なんと にくぶた とホイミソは村を出る前に、昨日盗んだ「こんぼう」を売りに行った。しかも、昨夜、それを盗み出した当の道具屋に! 道具屋の主人は唖然としていた。 にくぶた「おい、売ってやるって言ってるんだ!買い取るのか買い取らないのかハッキリしろよ!」 にくぶた が鉄のツメをちらつかせながら凄んだ。 道具屋「うくッ・・。こ、こんぼうですか、それなら22Gで買いましょう・・。」 道具屋の主人は顔を真っ赤にしながら言った。 道具屋「いいですか?」 にくぶた「ああ、いいよ。早く金出せ!」 にくぶたは道具屋が差し出した金をぶんどった。 にくぶた「おいおい!?何か忘れてるんじゃないのぉ?俺たちは客だぜ!」 にくぶたは鉄のツメを振り回した。 道具屋「・・どうもありがとうございました。」 にくぶた「ぎゃはははははh!!それでいいんだよ!また来てやらあ!」 一見、平静な対応をしているようだが、私は道具屋の声が怒りに打ち震えているのを見逃さなかった。 もう二度と、この村には顔を出せないな・・・。 とにかく、次はシャンパーニの塔。 盗賊退治に行かなければ・・・。 ・・・つづく なんか、こんな設定にしてしまってすみません(笑)仲間の行動は性格に準拠させています。決して投稿してくれた本人さんたちはこんな人たちではありません(笑) それにしても今回はほとんど妄想。 実際にはカザーブで夜中に「どくばり」と「こんぼう」を道具屋から盗んで、次の朝にその道具屋で「こんぼう」を売っただけです(笑) |