Cチーム死の行軍・しびとの独白
(2001. 2/1)







風邪で死にかけでテスト期間に突入寸前および留年危機のため更新が滞ることをお許しを。
懲罰システムもマトモに働いていないなぁ(笑)






俺の名は、しびと。 命知らずの武道家だ。


魔王バラモスが現われて以来、世の中はめちゃめちゃだ。だが、俺のようなチンピラにもチャンスがめぐってくるようになったのも事実。

行きつけの酒場に「Cチーム募集」という張り紙を見つけたときは迷わず志願した。


Cチームというのは、あの有名な勇者オルテガの娘だという「ぶちょう」が結成した、バラモス討伐隊のことだ。(名前の由来は良く知らない)


俺は先日催されたCチーム選考会で、10人の志願者の中から見事メンバーの3人に選ばれた。

今までぶらぶらと傭兵もどきの仕事をやってきた俺だが、やっと戦う時が来たのだ! 打倒バラモス!!


俺の雇い主の勇者「ぶちょう」はあの有名なオルテガの娘。
自称セクシーギャルだが男に間違われることもあるという男女だ。
まず髪型をなんとかするべきだろう。

回復系、攻撃系、補助系の全ての呪文を使えるうえに剣術もそこそこできるという万能型の戦士だが、俺に言わせればどれも中途半端だな。


俺の他に雇われたCチームの二人は、商人の「シラバス」と魔法使いの「ルーリル」、両方男だ。

シラバスはいらない物は何でもかんでも売らなければ気がすまないという、わがままな性格だ。

金では測れない価値のあるものや、時間がたてば価値がでてくるものもあるだろうに。商人としても三流と言うことだな。

ルーリルは何の変哲もない普通の魔法使いだ。
自称「お調子者」だが、実際にはただの日和見主義者だろう。とにかく軽い感じがする。
こういうポリシーのなさそうな、長いものには巻かれろタイプの人間は信用できない。



ぶちょう 「みなさん、はじめまして!」

シラバス 「こ、こんにちは。」

ルーリル 「どうもー。」

しびと 「・・・よろしく。」


ぶちょう 「じゃあ、さっそく出発しましょう。」



自己紹介もそこそこに俺たちは旅立つことになった。
ついに始まるのだ、バラモスを倒すための長い冒険の旅が・・。



ぶちょう「・・・ルーラッ!」



バビューン、バビューン!

って、おい。いきなりか?ここはどこだよ?
見渡す限りの広大な砂漠だが・・・。



シラバス「あ、あの、ここはどこですか!?」

ぶちょう「イシス。」



イシスだと!?恐ろしく強い魔物が出る所じゃないか!!



ルーリル「いきなりこんな所からだなんて無茶だよ。」

ぶちょう「・・・・大丈夫。強い装備を用意してあります。」

シラバス「こ、これはすごい!」



しびとシラバスルーリル
てつのつめ
くろしょうぞく
くろずきん
ごうけつのうでわ

やいばのブーメラン
てつのよろい
てつのたて
ターバン

どくばり
カメのこうら
まほうのたて
かわのぼうし
ほしふるうでわ


名前LVHPMP攻撃力守備力
しびと11605953
シラバス114143654
ルーリル111131455




ルーリル「この装備ならきっと大丈夫だね!」

シラバス「う、売りたい・・・」

ぶちょう「じゃあ、さっそくピラミッドに直行しましょう!」

しびと「おい、ちょっと待て!!!」



いくら装備が良くてもこのHPで、いきなりピラミッド!?
無茶だ!一撃でも攻撃を喰らえばピンチになってしまう!

俺はそのことを必死で説明した。
しかし誰も取り合わなかった。



ぶちょう「・・・・・・。」

シラバス「き、きっと大丈夫ですよ!これだけの装備なんですよ。全部売れば、えーと、ブツブツ・・・・」

ルーリル「君はそれでも命知らずなのかい?案外、心配性なんだね。」

しびと 「 しかし・・・・」



・・・俺は命知らずと言われているが、決して自分の命をドブに捨てるような真似をしたことはないつもりだ。俺が命がけの戦いを挑むのは、少しでも生き残る可能性がある時だけだ。


生き残る可能性がある戦いならば、喜んで命をかけよう。しかし、全く生き残る可能性のない戦いに参加するつもりはない。

この任務は本当に勝算があるものなのか?
チームリーダーである ぶちょう は本気で俺たちを生還させる気があるのか!?


俺はまだなんとなく、ぶちょうを信用できない。
ギリギリの戦いをしてきたからこそわかることもある。

いざという時はいつでも逃げられるように準備しておくべきだな・・・。

俺は一応はぶちょうに従ったふりをしながらも、注意を怠らないことにした。


その時!!





おばけきのこがあらわれた!
キャットフライABCがあらわれた!



俺は目を疑った。これほど強い魔物たちと戦ってはひとたまりもない。
しかし、シラバスとルーリルは全く恐れていないようだった。


シラバス「よ、よーし、武器の威力を試してやる!」

ルーリル「俺の魔法で蹴散らしてやるぜ!」


全く、これではどっちが命知らずかわからない。


とにかく、戦闘開始!



ぶちょう:はがねのムチでキャットフライ3匹を攻撃
しびと:キャットフライに攻撃
シラバス:やいばのブーメランで全体攻撃
ルーリル:キャットフライにメラ




________

ぶちょうの攻撃!
キャットフライAをやっつけた!
キャットフライBCにダメージを与えた!




________ ________

ルーリルはメラの呪文を唱えた!
キャットフライBをやっつけた!




________ ________

しびとの攻撃!
キャットフライCにダメージを与えた!




________ ________

キャットフライCの攻撃!
しびとは9のダメージを受けた!



俺の残りHP7!あと一撃くらえば死んでしまう!



________ ________ ________

シラバスの攻撃!
キャットフライCをやっつけた!




________ ________ ________

おばけきのこは甘い息を吐いた。
ルーリルは眠ってしまった。




ぶちょう:攻撃
しびと:攻撃
シラバス:攻撃
ルーリル:眠り




ぶちょうの攻撃!
おばけきのこを倒した!




シラバス「や、やった! ついに敵をやっつけたぞ!!」

ルーリル「楽勝じゃん!・・・それにしても眠い。」

ぶちょう「この調子で、ピラミッドも攻略しよう!」

しびと「・・・・。」


ルーリル「・・・暗いなぁ、君も喜べよ。」



確かに勝てはしたが、俺はあと一回攻撃を受ければ死んでいた。それを考えると、とてもはしゃぐ気にはなれなかった。


・・・シラバスとルーリル。こいつらは楽天的過ぎる。
戦いに勝てたのは最初のぶちょうの攻撃でキャットフライ3匹組をほぼ壊滅できたからだ。決して俺たちの力で勝ったわけではない。


それにしても、ぶちょうもこれだけの強さを持っているのならば気付いても良いはずだ。俺たちがここではまともに戦えないくらい弱いということに・・・。いや、まさか!ひょっとして気付いていてわざと・・・・


ぶちょう 「・・・しびと君。」


しびと 「な、なんだ!?」

ぶちょう 「怪我は大丈夫?ホイミしてあげる・・・。」

しびと 「え?・・・ああ、ありがとう。」


・・・・思い過ごしか?



俺たちはしばらく北上し、ピラミッドの目の前までやってきた。
あれ以降は魔物に出くわすこともなかった。


しかし、何かひっかかる。このままぶちょうについて行っていいものか?



ぶちょう 「さぁ、いよいよピラミッド!みんながんばろう!!」

シラバス&ルーリル 「おう!」


あ!!


しびと 「ちょっと待て!!」


今やっと気付いた!
ずっと気になっていたのはこのことだったのだ!!



しびと 「俺たちはバラモス討伐隊のはずだよな!?」

ルーリル 「そうだよ。」

シラバス 「それがどうかしたんですか?」


しびと 「じゃあ、なぜピラミッドなんかに行く必要があるんだ!?」

ルーリル 「それはだな! うーんと・・・、あれ?なんでだろう?」

シラバス 「さて?」

ぶちょう 「・・・お宝が眠っているからよ!」


しびと 「・・・お宝ねぇ。バラモスを倒すのにお宝が必要なのかい?」

ぶちょう 「イヤならついて来なくてもいいのよ。一人で引き返せば?」



・・・いまさら一人で引き返せるわけがない。
一人でさっきのような魔物に襲われたら死ぬのは確実だ。



しびと 「・・・い、いや、そこまでは言ってないだろ。」

ぶちょう 「あ、そう。じゃあ、早くピラミッドに入りましょ?」


・・・こいつ!


とにかく、もう引き返すことはできない。
どうにかピラミッドで生き残るしかないということだ。



それにしても、ぶちょう・・・・。一体何をたくらんでるんだ!?





後編へ続く



なんかテキトーですみません(笑)体調が悪いうえにテスト前なので・・。
2月17日以降は激しく暇になるはずなので再び爆裂できると思います**







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