DQM2の体験版がプレイできる第13回ホビーフェア、2001年1月28日(日曜日)大阪ドーム。天気:曇り時々雨。
無事、入場し体験版をプレイし始めた部長だが、頭痛と疲労でモチベーションが下がっていった。
そこに現われたのはなんと・・・!
突然、会場全体が、騒然となった!
「何事だ!?」
音楽が鳴り響き、子供たちがキャーキャー騒いでいる。
観客席のどこかから現われたその男は・・・!
「ゾナー!!」
唐突に怪人ゾナーのライブが始まった。
ゾナーが観客席を走り回り、ノリノリで歌っていた。
その内、子供たちもいっしょになって歌いだした。
「わー、ゾナー!!ゾナーーー!!」
子供たちは大喜び。
俺は呆然としていた。
 生ゾナー!
「おーはー、ゾナーッ!!」
「ゾナーッ!!」
怪人ゾナーとは、歌にのせてなぞなぞを出す、子供たちに人気のキャラクター。例の元ネタ「おーはー」のおはスタ(月〜金 6:45〜 テレビ東京系)に出演中。コロコロコミックで漫画化もされてるらしい。
しばらく見物してから帰ることにした。
上のほうの座って良い観客席まで行き、場内スクリーンでも放送されていたのでそっちを見ることにした。
しばらくすると、コスプレねーちゃんが出てきた。
途中からコスプレねーちゃんの脚ばかり見ていた。
「ケンカの強い果物ってなーんだ♪・・・答えは、ぶどう(武道)ゾナーッ!!」
「ゾナーッ!!」
「帰るか・・・」
頭痛は限界にまで達していた。
「お前の人生ってなーんだ♪・・・答えは、***ゾナーッ!!」
「え?」
今、なんて言ったんだろう?
「聞こえなかったお友達のためにもう一度!お前の人生ってなーんだ♪」
なんだ、このなぞなぞは!?
「答えは『中途半端』だよ、部長。」
なんと、いつのまにか真後ろにゾナーが立っていた。
「うそぉおおおお!!!」
 「がんばれ、部長!」
「マジで!?」
「こんな所で投げ出しちゃあ駄目ゾナ!」
「ちょっとコレは一体!?」
「いいか、部長。最後までやりぬくんだ!中途半端はよくないゾナ。」
「マジなのか!?」
「男と男の約束だ!最後までやりとおせよ!中途半端はあかん、・・・ゾナ?」
「んなこと言われても頭痛いし・・・」
「馬鹿野郎っ、ゾナッーーー!!」
バシコーン!!
「うがッ!い、痛ぇなあ、あんた、何すんだよ!」
「お前の人生ってなーんだ、ゾナーッ!?」
「だから中途半端だって言いたいんだろ?」
「違うゾナッー!! く・だ・ら・ね・え、だよ。・・・ゾ、ゾナッー!!」
「ハァ?」
「そんな中途半端な人生くだらねえよ!ゾナッー!?」
「投げやりに叫んでんじゃねえよ!!あんただってホントはこんな仕事やりたくないんだろ!?」
「ゾ、て、てめぇ。俺はな!俺はゾナーッ!!!」
「だからなんなんだよ!?」
「・・・・一つだけ言っておくぞ。」
「あん?」
「あのコスプレねーちゃん、俺の彼女だ。」
「マジで!?」
「何事も中途半端ってのはなぁ・・・・良くないよ。」
「え?・・・は、はぁ。」
「俺はな、俺はゾナ、燃えてるんだよ!止まれねえんだよ!!だからオナーーーーー!!」
「でも俺、頭痛でふらふらで、もうすぐテストなんですけど。」
「それでもやるときゃやれ!俺はいつでも魂込めて仕事してるゾナ。」
「仕事って・・・、俺のコレ仕事なのか!?」
「そうゾナ。速報DQM2のお客様のためにも情報収集がんばれゾナ。」
「あ、はい。ありがとうございます。でもなんでそんなこと知ってるんですか?」
「それは、一連の会話が全部おまえの妄想だからゾナ。」
「そうか・・・、そりゃそうだな。」
「まぁ、とにかく、がんばれゾナッ!」
「はい、がんばります!!」
そうだ!こんな所でくじけちゃいけない!まだ何も情報つかんでないぢゃないかッ!
もう2時10分になっていた。残り1時間50分!
ゾナーに励まされた俺はエニックスのブースまで全速力で走った!
・・・当然、実際には走ってない。
・・・・・つづく
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