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・・・ステージ
司会「おめでとう!第3回の最強勇者は『へっぴり』さんに決定です!!」
へっぴり「ありがとう!!」
観客「わーわーわー」
・・・観客席
肉豚「チッ!やられちまった。すごい新人の登場だな。」
ばかクリフト3世「父2世の名誉は守れませんでした。残念です。」
肉豚「フッ、おまえの親父もじいさんも強かったぜ。おまえもがんばれよ。」
ばかクリフト3世「はぁ、どうも。でも父は超えられそうにありませんよ。強すぎです。」
肉豚「確かに。それにしても最近見ないな。親父さん今何してるんだ?」
ばかクリフト3世「実は父は2年前に旅に出ると言い残して家を出て以来、行方不明なんです。ところで肉豚さんって何歳なんですか?父や祖父と戦ったってことは・・・」
肉豚「まぁ、細かいことは気にするな。」
ばかクリフト3世「そういえば、伝説の第1回最強勇者のフォースさんがこの大会に刺客を送り込んだという噂がありましたが、あれはどうなったんでしょうか?」
肉豚「さぁ・・・?」
まっちゃん「フフフ・・・・!」
肉豚&ばかクリ「???」
まっちゃん「それは俺だ!」
まっちゃんは仮面を取った。なんとまっちゃんの正体はフォース自身だった。
肉豚「なにぃ!!」
フォース「フフフ・・・。本当は、ばかクリ2世に復讐するつもりで来たのだが、やつが参加してなくて拍子抜けしてしまったよ。」
ばかクリフト3世「やる気か!?」
フォース「ふん、バカバカしい。俺はオマエの親父ともう一度戦いたくてここまで来たんだ。他のやつは眼中にない。たとえ息子のオマエでもな。」
・・・ステージ
ステージに突然、謎の男が現われた!
謎の男「・・・・・。」
観客「ワーワーワー!」
司会「なんですか、あなたは!?警備員!!」
・・・観客席
肉豚「なんだありゃ?」
フォース「ふん、どうせとび入り挑戦者か何かだろう。」
ばかクリフト3世「それにしても、あいつ・・・、どこか邪悪な気配を感じませんか?」
・・・ステージ
謎の男「キサマが今回の最強勇者か?」
へっぴり「そうだ。」
謎の男「ククク、この程度か。ザコにしか見えんな。」
へっぴり「何を!?本当にザコかどうか試してみるか!?」
司会「おーーーー!大変なことになりました!!」
謎の男「ククク・・・、かかってこいよ。」
へっぴり「とわりゃあああああ!」
へっぴりの攻撃!
しかし、謎の男はヒラリと身をかわした!
へっぴり「なに!?」
謎の男「ハハハ!!死ねッ!!
・・・デスファイヤーーー!!
」
どごおおおおおおん!!
へっぴり「うぎゃああああ!!!!」
・・・観客席
観客「きゃああああああ!!」
肉豚「おい、とんでもないことになったぞ!!」
フォース「ステージに行こう!!」
ばかクリフト3世「待ってくださいよお!」
・・・ステージ
謎の男「ククク、この程度が最強勇者とはな・・。」
司会「うわああああ!へっぴりさん!!」
kazu、バーサーカー、ru-ra、最 弱子、黒い彗星、の6人が舞台裏から現われた!
6人「おまえ何者だ!?」
謎の男「ククク、ザコに名乗る名などない。」
6人「何を!!とりゃあああ!!!」
謎の男「6人まとめて葬ってやる!
デスファイヤーーー!!!
」
6人「ぎゃあああああああ!!!!」
謎の男「ククク、どいつもこいつもザコばかりだな。」
肉豚、フォース、ばかクリフト3世、が到着した!
肉豚「てめええ!!いい度胸じゃねえかッ!!!」
フォース「生きて帰れると思うなよ!!」
ばかクリフト3世「ええと、とにかく許さないぞ!」
謎の男「ククク、次から次にうじゃうじゃと・・・。これ以上ザコの相手はする気はない。さらばだ。」
肉豚「待て!逃げる気か!?」
謎の男「ククク・・・、どうせ来月にはキサマらは死ぬ。人間は皆殺しだ。それまで命は預けておいてやるよ。」
突然、謎の男の体がけむりに包まれた。
フォース「き、消えた!?」
肉豚「どうなってるんだ!!」
その時、大混乱の会場に、勇者へっぽこが現われた。
勇者へっぽこ「遅かったか・・・」
肉豚「な、何!?あんたは!!第1回第2回大会に出ていた勇者へっぽこ君じゃないか!!」
勇者へっぽこ「久しぶりだな。しかし、一足遅かったようだ。奴にはもう逃げられてしまったか。」
フォース「おい、あいつのこと何か知っているのか!?」
勇者へっぽこ「ああ。あいつは『魔族』だ。」
肉豚「魔族!?」
勇者へっぽこ「魔族とは辺境に住む、恐ろしい魔力を持った亜人種のことだ。」
フォース「噂には聞いていたが・・・。あれが魔族か。」
勇者へっぽこ「魔族は長年自分たちの土地を出なかったが、新しい王になってから考え方が変わったらしい。人間を滅ぼすつもりだ。」
肉豚「なんだと!?」
勇者へっぽこ「魔族と人間の戦争はもう始まっている。俺たちも早く戦いに参加しよう。」
フォース「もちろんだ。」
勇者へっぽこ「すでに、ばかクリフト2世はたった一人で魔王に戦いを挑んだ。」
ばかクリフト3世「え!!父が!?」
肉豚「俺たちも今すぐ行こう!」
勇者へっぽこ「まぁ、待て。ヘタにぞろぞろと人数を増やしても意味はない。精鋭を集めてパーティーを編成しよう。」
肉豚「ふむ。それもそうだな。」
フォース「だがどうやってメンバーを選ぶ?」
司会「・・・ずっと皆さんの話を聞かせてもらいました。そういうことなら私どもにも協力させてください。」
勇者へっぽこ「え?」
司会「次回、第4回最強勇者決定戦にて、魔王に戦いを挑む精鋭パーティーのメンバーを選びましょう!!きっと全国から強い戦士が集まってくれますよ!」
勇者へっぽこ「それは心強い!」
肉豚「じゃあ、決まりだな。俺も次回第4回大会で魔王討伐隊のメンバー入りを目指すぜ!」
フォース「俺も負けん!」
ばかクリフト3世「・・・・父は魔王と戦っていたのか。僕は・・、僕は・・」
ついに魔族と人間との戦いが始まった。
はたして最強勇者たちは魔王を倒せるのか!?
・・・・・つづく